屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
今年もゴールデンウィークが終了し、いよいよ一年の中でも最も過ごしにくいと言える『梅雨』が近づいてきました。梅雨時期は、雨の日が増加することや、夏が近いこともありムシムシと何もしていなくてもじんわり汗をかいてしまうような気象条件が続き、なんとなくテンションが下がってしまう…という方も非常に多いのではないでしょうか。
さらに梅雨時期は、天候や湿気の関係で気分もどんよりするだけでなく、住宅のリフォーム工事にとっては工程を大きく崩されてしまう危険がある時期ということを忘れてはいけません。特に屋根や外壁の塗装工事のことを考えた場合、雨が降る中で塗装を行うなどもっての外と考えている方も多いことでしょう。実際に、梅雨の前に工事の打ち合わせを行う際には、お客様から梅雨時期の工事はやめてください…や、梅雨に入るまでに工事は終わりますか?などと言った質問を受けることも少なくなく、一般の方の間では『梅雨=塗装工事はNG』という考えが広がっているのだと思うことも多いです。
それでは、住宅の塗装工事を進める時期を考えた場合、本当に梅雨時期に行うことはできないものなのでしょうか?今回は、誰もが気になる、梅雨が塗装工事に与える影響についてご紹介していきたいと思います。
それではまず、塗装工事を進める時期として、本当に梅雨時期がNGなのか?と言う点から考えてみましょう。
冒頭でご紹介したように、「梅雨時期に塗装工事を進めるなんて絶対にNG!」と考えている方は非常に多いものです。この理由は、梅雨時期は雨の日が多いため、せっかく屋根や外壁に塗った塗装が、雨の水によって洗い流されてしまうのでは…といったイメージや、雨が降らないとしてもどんよりと曇った日が続くため、塗った塗装が乾かないのでは…と考えてしまう方が多いためだと思います。
ここで答えからご紹介しておきますが、梅雨時期だからと言って、雨で塗装が流されてしまったり、高湿だということで塗装が乾かなくなる…なんてことはありませんよ。もちろん、梅雨時期に塗装工事を進めるにはいくつかのデメリットは存在するのですが、「絶対にできない!」というわけではないのです。
それでは、梅雨時期の塗装工事にどのようなデメリットが存在するのかも簡単にご紹介しておきます。多くの方が「梅雨=塗装はNG」と考えているものの、実際には梅雨時期だからと塗装工事が絶対にできないというわけではなく、きちんとした業者に依頼すれば梅雨時期に工事を行ったとしても不具合が出るようなことはないのです。
そもそも塗装工事というものは、常に天候をチェックして、雨を避けながら慎重に工事を進めるものというのは、どの時期でも同じです。例えば、一般的に雨が少ないと言われているような時期であっても、雨が降った日には工事を延期するもので、雨が降る中で塗装工事を進めるようなことはあり得ない話なのです。湿気の問題にしても、塗料の中には湿式硬化型のコーディング材が存在しており、それを利用すれば早く乾かすこともでき、場合によっては好条件とまで言っても良いのです。
つまり、塗装工事を梅雨時期に行うことのデメリットは「工事ができない」ということではなく、工期が伸びやすいという点なのです。塗装工事は、雨の中で行う訳にはいきませんので、雨の日が多い梅雨時期はどうしても工期が伸びてしまいがちなのです。したがって、通常であれば1週間程度で終わるような工事でも、天候のことを加味して2~3週間程度の工期を見込んでおかなければならないという点が大きなデメリットになります。
これからも分かるように、何日も足場に囲まれて生活するのは嫌だから「できるだけ早く工事を終わらせたい…」と考えるような方であれば、梅雨時期は選ばない方が良いでしょう。工期がかかったとしても、しっかりと工事が終われば何でも良いというのであれば、梅雨だからと言って塗装工事を諦める必要はありません。
梅雨時期は、塗装工事にとってはデメリットしかないと考えている方は多いことでしょう。しかし、塗装工事を進めるために梅雨時期を選択することにもメリットはあるのです。
もちろん、いつ雨が降り出すか分からないという施工条件ですので、梅雨時期の塗装工事には施工面でのメリットはあまりありません。しかし、ここまでの説明で分かるように、『梅雨=塗装工事はNG』と考えている方は非常に多いということで、いつもは予約が取れないような能力の高い施工会社でも比較的簡単に施工を依頼できるというメリットがあるのです。
上でも紹介したように、塗装工事は雨の日には行いませんので「〇日までに絶対に工事を終わらせたい!」などと言う、工期の希望が無い人であれば梅雨時期の塗装工事にそこまで大きなデメリットはないのです。したがって、特に急ぎではない…という方であれば、わざと梅雨時期を狙って工事をするのも良い手だと思いますよ。
それでは最後に、塗装工事の時期として梅雨時期を選択した場合の注意点も簡単にご紹介しておきましょう。この部分を押さえておかなければ、せっかくの塗装工事が失敗に終わってしまう危険があります。
まず、塗装工事というものは「雨が降っている中では行わない!」というのが基本です。まともな施工会社であれば、小雨程度でも、雨が降っている中で塗装工事を進めるようなことはありません。しかし、業者さんの中には、「この程度の小雨なら問題ないです」などと説明し、雨の中で塗装工事を強行しようとする場合があるのです。最近では、、雨天時でも使用できる下塗り用の塗料なども販売されているのは事実ですが、見積り書などを確認してそういった塗料が使われる予定になっていないのであれば、工事を止めるように業者に伝えるべきです。そうしなければ、せっかくの塗装工事が無駄になってしまう危険があるのです。
梅雨時期の塗装工事のデメリットは「工期が遅れてしまう可能性が高い」と説明しましたが、実は業者側にとっても予定していた工事が遅れるのは困る事なのです。一つの現場で後期遅れが発生してしまうと、その後に組んでいた他の工事にまで影響が出てしまう可能性があるためで、そのため無理にでも施工を進めようとする業者がいるのです。
他には、実際に作業を行う職人さんに都合なのですが、雨で施工が中止されてしまうと、その日の日当が支払われなくなってしまうため、連日雨が続くような梅雨時期になると、生活のために小雨程度なら施工をしたい…と考えてしまうような人が出てしまうのです。こういったいい加減な仕事をする業者は、消費者が無知なことをいいことに好き勝手な施工日程を組んだりしますので、最悪の場合、本来塗料が持つ耐用年数よりもかなり早く塗装剥がれが発生してしまう…なんて残念なことになってしまう危険があります。したがって、雨の日に「この程度なら問題ない」と業者から言われたとしても、強い意志を持って工事を止めなければならないということを覚えておきましょう。
今回は、外壁や屋根の塗装を考えた場合、実際に工事する時期を選択するには梅雨は外した方が良いのか?ということをご紹介しました。この記事でご紹介したように、多くの方は「梅雨=塗装はできない」と考えていることでしょう。しかし、もう少し詳しくみてみると、梅雨だからと言って塗装工事ができないわけではなく、梅雨時期を選ぶメリットがあまりないというのが実情なのです。
外壁や屋根の塗装を行う際には、家の外周を足場で囲むことになりますので、誰でもできるだけ早く工事が終わってほしいと考えるものです。梅雨時期は、雨の日が多くなってしまうため、予定していた工期通りに工事が進まなくなる可能性が高いため『工期が伸びてしまう…』と言う点がデメリットになるのです。ただし、梅雨時期は誰もが同じように考えるものですので、特に工期は気にしないという方にとっては、いつもは予約でいっぱな施工能力の高い業者に依頼することができるなどのメリットもありますので、「絶対にダメ!」というわけではないと覚えておきましょう。
もちろん、雨が降っていれば工事は止めなければいけませんよ。