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今回は、近年新築業界の屋根材選びで、トップシェアを誇っていると言われるスレート屋根のメンテナンスについて簡単にご紹介したいと思います。日本国内では、古くから和瓦を採用した瓦屋根が主流というイメージが強いと思いますが、瓦屋根は非常に重量のある屋根となってしまうこともあり、耐震対策を考えた住宅作りが考慮されている最近では敬遠される傾向にあるのです。瓦屋根が敬遠されるようになってから、新築業界では非常に軽量で施工性が高いカラーベストやコロニアルと呼ばれるスレート屋根の人気が非常に高くなっています。そのため、今後もスレート屋根の住宅に住む方はどんどん増えていくことになると思いますので、スレート屋根に必要なメンテナンスは誰もが頭に入れておくべきでしょう。
現在スレート屋根の住宅に住んでいる方や、現在建築中の方に覚えておいてほしいことは、スレート屋根は屋根材自体は防水機能などを持っていないということです。皆さんは、雨水が建物内に侵入しないようにしているのは、屋根に施工されている屋根材だと考えていると思うのですが、実はスレート屋根の場合、表面に施されている塗装によって防水や遮熱などの機能を持つのです。したがって、ネットなどで少し検索してみればわかりますが、スレート屋根の住宅では、7~10年程度に1度の頻度で再塗装工事が必要になります。しかし、屋根材の状態によっては、塗装ではなく、カバー工事や葺き替え工事を選択したほうが良い場合もあり、一般の方では「どのようなメンテナンス方法が最適か?」ということがなかなか判断できないのです。
そこで今回は、できるだけ住宅のメンテナンスコストを抑えるため、スレート屋根のメンテナンスに関する基礎知識をご紹介します。
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それではまず、スレート屋根の大規模メンテナンス手法について簡単にご紹介しておきましょう。屋根のメンテナンスというものは、比較的短スパンで行わなければならない簡易的な補修以外にも、10年や20年に1度必要になる大規模リフォームがあるのです。
スレート屋根に関してもそれは同じで、屋根の状況や予算に合わせて最適なメンテナンス手段を選択しなければいけません。ここでは、スレート屋根における代表的な屋根リフォーム手法をご紹介しておきますので、ぜひ覚えておきましょう。
スレート屋根のメンテナンスには、さまざまな手法があるとわかっていただけましたね。それでは、屋根の状態から最適なメンテナンス手法を見極めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
上述のメンテナンス手法を考えてみると、再塗装によるメンテナンスが最も安価になることから、「どうせするなら安い再塗装工事が良い!」と考える方が多いことだと思います。しかし、屋根の状態によっては、塗装工事で対応したのでは、余計メンテナンスコストが高くなってしまう…なんて場合もあるのです。以下で、メンテナンス手法を見極めるためにおさえておきたいポイントをご紹介します。
それではまず、スレート屋根のメンテナンスにおいて、再塗装工事がオススメの住宅からご紹介しましょう。最も安価にすむ再塗装工事ですが、屋根材の状態によっては再塗装がオススメできない場合もあるのです。
上記のような住宅であれば、再塗装工事によるメンテナンスがオススメです。
それでは、再塗装工事によるメンテナンスがオススメできない場合とはどのような状態なのでしょうか?簡単に言えば、屋根材自体が激しく劣化している…、屋根材の耐用年数が過ぎている(近い)というような条件であれば、再塗装工事はオススメできません。
上記のような場合は、再塗装工事ではなくカバー工事や葺き替え工事による屋根リフォームが必要です。屋根材自体が劣化していれば、その上から塗装しても塗装の効果が十分に発揮できない可能性が高く、数年で他の工事が必要になると考えられます。したがって、塗装工事のみを考えた場合は安く見えても、中長期的に見ると余計なメンテナンスコストがかかり高くなってしまうのです。
今回は、新築業界で主流となっているスレート屋根について、スレート屋根のメンテナンスのため必要になるリフォーム手法や、どの手段でメンテナンスするのかを見極めるポイントをご紹介してきました。
スレート屋根は、軽量な屋根が実現できることや、非常に施工性が高く低コストというメリットから、新築業界で選ばれることが増えている屋根材です。この屋根材は、耐震性が高い建物を実現できることや、低コストなどと言う非常に大きなメリットがあるということは間違いないのですが、定期的な再塗装工事が必要になるなど、メンテナンスに関しては他の屋根材よりも割高になる可能性があると考えなければいけません。
特に、屋根にあまり詳しくない人であれば、スレート屋根の防水機能を塗装が担っているということを理解せず、塗装の劣化に気付いても費用面から放置してしまうケースが後を絶たないのです。スレート屋根を導入している住宅で、適切なタイミングで再塗装をしなければ、雨漏りリスクが非常に高くなってしまうということを忘れてはいけません。再塗装の工事費用をネックとして放置した場合には、水の侵入により再塗装では修理できないほど屋根が劣化してしまう危険がありますので、以下のような症状が屋根に見えた場合、専門業者に点検してもらうようにするのがオススメです。
屋根は、どのような屋根材を使用していたとしても、定期的な点検・メンテナンスが欠かせないものだと考えておきましょう。早めに点検し、補修を行うことで、大規模メンテナンスのスパンを延ばすこともでき、結果的に最も安価に住宅の維持ができるようになるのです。