屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
今回は、屋根修理業界の悪質な飛び込み営業の手口をご紹介します。屋根の状態は、住人自身が自分の目で劣化状況を確認することが難しいです。そのため、残念ながら屋根修理を扱う業者の中には、悪質な手口を使う業者が少なくないのが実情です。
実際に、台風や地震などの自然災害があった際には、被害にあった住宅に飛び込み営業をかけ、高額な請求をするなど、追い打ちをかけるような悪徳業者が急増すると言われています。皆さんも、災害後に、悪徳屋根修理業者とトラブルが増えているといった報道を見かけた記憶があるのではないでしょうか?
そして、こういった悪質な手口を使う屋根修理業者は、災害時以外も普通に活動していて、さまざまな手口で皆さんの近くにまでやってきます。そこでこの記事では、屋根修理に関する悪質な飛び込み営業について、過去にあった具体的な手口や、トラブルに巻き込まれないための対策などを解説していきたいと思います。
※屋根修理の飛び込み営業全てが悪質というわけではありません。屋根は、敷地外からでもある程度状況が分かりますので、飛び込み営業と言う手法が適しているのも事実です。そのため、飛び込み営業を採用している業者の中にも、優良な屋根業者がいるということも覚えておきましょう。
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飛び込み営業とは、突然「屋根修理をしませんか?」と営業マンが訪問してくる営業スタイルです。このスタイルは、屋根修理に関わらず、塗装工事や給湯器の交換工事など、住宅リフォーム業界では採用している企業が多いです。ただ、飛び込み営業による消費者トラブルが多いこともあり、SNSなどで情報が拡散される現在では、「飛び込み営業=悪徳業者」というネガティブなイメージが強くなっているため、集客方法を転換している企業も多くなっています。
屋根修理や外壁塗装などについては、敷地外から現在の情報を確認することができるため、いまだに飛び込み営業というスタイルを維持している企業も少なくありません。要は、外から見て「屋根に問題が生じている!」と判断できることから、場合によっては魅力的な提案になるケースもあるからです。そのため、飛び込み営業に関しても、きちんと信頼できる業者なのかを判断できるのであれば、決して悪い方法ではないと言えるでしょう。そもそも、飛び込み営業という手法は、きちんとルールを守った上で行うのであれば、法律に違反する方法ではないため、まともな業者も普通に採用している場合があるのです。
悪質な屋根修理業者の飛び込み営業では、特定の謳い文句や手法を用いて屋根修理の必要性を訴えてくるケースが多いです。つまり、どういった手口を使うのか知っておくことが悪徳業者に引っかからないようにするための有効な対策になります。以下に、悪徳屋根修理業者が使用する飛び込み営業の代表的な手口をご紹介しますので、覚えてきましょう。
飛び込み営業の手口は年々巧妙化していて、それらしい根拠を示して屋根に登ろうとします。例えば、近くで屋根修理を行っているお宅があれば、関係のない業者が「近くで屋根修理をしていて、ご挨拶に来ました」などと、他社を装って声をかけてくるケースもあるようです。そして、「騒音などで迷惑をかけているので、無料で屋根の点検をさせてもらいます」など、あたかも親切心で屋根に登ろうとするわけです。
屋根の上は、普段住人さんの目が行き届かない場所ですので、悪徳業者のみでのぼらせてしまうと、故意に破損させられ修理しなければならない状況になってしまう恐れがあります。したがって、『無料点検』などと言われても、知らない業者を屋根の上にあげるのはNGだと考えてください。
それでは、悪徳屋根修理業者による飛び込み営業に関する被害例についてもいくつかご紹介します。
このように、悪徳屋根修理業者の飛び込み営業で契約した場合、消費者側は、本来不用な工事を契約させられたり、意図的に屋根を壊されるといった被害に遭うケースが多いです。この他、台風などの自然災害直後には、雨漏りしないように屋根の応急処置をしてもらっただけで、数十万円以上の高額請求をされるといった被害も出ています。
悪徳業者の飛び込み営業では、結果的に相場よりもかなり高い費用を支払う羽目になるといったケースが多いので、注意してください。
それでは、屋根修理の飛び込み営業によるトラブルを防ぐための対策についても解説します。
飛び込み営業による消費者トラブルを防ぐための最も有効な方法が「飛び込み営業は基本的に受けないようにする!」という対策です。
飛び込み営業を行っている営業マンは、非常に巧みなセールストーク技術を持っていますので、「自分は騙されない!」と思っている方でも、つい乗せられて契約してしまう…と言った事例が後を絶ちません。こういった方の中には、上述したような危険があると分かっていながらも、契約してしまった…という方までいます。
プロの営業マンは、皆さんが考えている以上にその場の空気を作るのが上手いので、最初は絶対に契約しないと言っていたような人でも、いつの間にかその気にさせてしまう技術を持っているのです。つまり、こういったことを防止するためには、営業マンの話を聞かないというのが最も有効な対策になるわけです。「営業マンの矛盾点をついてやろう!」などと考えていると、いつの間にか自分の矛盾点を指摘され、契約しなくてはいけなくなる…なんてことも考えられます。
飛び込みの営業マンにインターホンを鳴らされたら、まず要件を聞き、知らない営業マンの場合、玄関に出ずに断るのが無難です。なお、飛び込み営業は、「事業者の氏名(名称)、契約の締結について勧誘をする目的であること、販売しようとする商品(権利、役務)の種類」を明確にしたうえで勧誘を始めなければならないというルールがあります。インターホンの時点で、これを明確にしない業者は、危険な業者ですので、話を聞かずに断りましょう。
ちょうど庭に出ている時に声をかけられた…なんて場合、うまく断れるか不安…という方も多い事でしょう。そのような場合、事前に訪問販売を断るための『方法』を考えておくのがオススメです。例えば、以下のような断り文句が有効です。
飛び込み営業を断るには、曖昧な態度を示すのではなく、きっぱりと営業は受け付けないという意思を見せることが大切です。営業マンにはノルマがありますので、口説くことが難しい、時間がかかると思えば、すぐに諦めて次のお宅に向かいます。これが曖昧な態度を示す、気弱な態度を示すといった場合、「何とかなるかも」と感じさせ、粘られてしまうのです。
この他にも、身内にリフォームを生業とする人が居て、修理はそこに頼むと決まっているなど、明確な断る理由を作っておけば、相手もあきらめが早くなるはずです。それでも粘る場合は、消費者センターや警察に相談する姿勢を見せると良いでしょう。
飛び込み営業の勢いに押されて、意に反した契約をしたときには、次のような対処を急いで行ってください。
クーリングオフは、期限が決まっていますので、これを行うなら急いで手続きを進めなければいけません。契約後、何らかの不安を感じた場合には、まずその場にはいなかった家族などに相談し、その後の対応を検討してください。また、法外な修理費用になっていないかを確認するためにも、他の屋根修理業者に相談し、点検をしてもらうと良いでしょう。
最終手段としては、弁護士などに相談し、その後の対応を決めると良いと思います。
今回は、屋根修理の飛び込み営業について、よくある悪徳業者の手口や後悔しないための対策について解説しました。
屋根は、住人さんが自ら確認することが難しい場所でもありますので、突然訪問してきた業者でも、無料で点検してくれると聞くと、ついお願いしたくなるという方も多いようです。しかし、よくわからない業者を屋根に登らせる行為は、本当に危険なので絶対にやめましょう。住人さんが一緒に登るわけにはいきませんので、業者の人のみで屋根の上にあがることになり、悪徳業者の中には自分で屋根を破損させ「葺き替え工事が必要です!」といってくるようなケースもあるのです。
悪徳飛び込み営業の情報は、かなり出回っているはずの現在でも、屋根修理に関するトラブルが毎年起こっています。この記事でご紹介したように、少しでも危険と感じる業者は、話を聞かずに断るのがオススメですよ。