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梅雨の長雨は雨漏り被害が急増する!万一の雨漏りに備えて、自分で出来る応急処置を覚えておこう!

今回は、これから迎える梅雨に向けて、皆さんに覚えておいてほしい、雨漏りの応急処置について解説します。

日本は、四季と呼ばれる季節の移り変わりがあるのですが、その中でも『梅雨』の時期は、雨が続くので一年の中で最も嫌な時期と感じる方が多いと思います。そして住宅にとっても、長雨は非常に厄介なもので、一年の中でも最も雨漏り被害が多くなる季節の一つと言えます。特に近年では、梅雨時期の集中豪雨など、非常に強い大雨が降ることも多く、そのような時には多くの住宅が雨漏り被害に遭ってしまいます。

それでは、万一あなたの自宅で雨漏りが発生した場合、どのような対処をすれば良いのか想定しているでしょうか?多くの方は、突然の雨漏りでパニックになってしまい、どうしたらいいかわからなくて、ただ被害が拡大していくのを見ているだけ…と言った対応になってしまっています。
そこでこの記事では、万一、自宅で雨漏りが発生した時、雨漏り修理業者が修理しに来てくれるまで、被害の拡大を抑えるための応急処置をご紹介します。

大前提として、最初に雨漏り修理業者に連絡しよう!

自宅で雨漏りが発生した場合、大前提として押さえておきたいのが「できるだけ早く雨漏り修理業者に相談する!」ということです。

例えば、集中豪雨のような強い雨や台風など、通常の天候とは異なる時に雨漏りが発生した場合、「通常の雨なら雨漏りしないし、しばらくは様子を見よう!」といった中途半端な対応をする方が一定数います。これは、雨漏り修理を依頼した場合、少なくないコストがかかることから、出来るだけ修理を先延ばしにして、住宅の維持管理にかかる費用を安く抑えたいという心理が働くからだと思います。

しかし、この考えは大きな間違いです。例えば、通常の雨では、天井から水滴が落ちてくることがなく、目に見える雨漏り被害は生じない…と言ったようなケースでも、人知れず屋根裏で雨漏りしている…ということも普通に考えられます。そして、それに気づかず雨漏りを放置した場合、住宅内部に侵入した雨水が駆体を少しずつ腐食させていき、気付いたときには「建て替えが必要…」なんて最悪の状況にまで発展する恐れがあるのです。

雨漏りは、「天井から水滴が落ちてきて不快に感じる…」なんて単純な問題ではなく、駆体を腐食させ家本来の耐久性を維持できなくなる…、シロアリの繁殖を招く恐れがある、カビの繁殖を招くなど、さまざまな問題を引き起こします。カビの繁殖は、喘息やアトピー、アレルギー性気管支炎アスペルギルス症(ABPA)など、ご家族の健康被害にも繋がる非常に恐ろしいものですので、雨漏り被害を見つけた時には、出来るだけ早く雨漏り修理をしてもらうようにしましょう。そうすることで、住宅の寿命が短くなることを防ぎ、中長期的に見ると、家の維持コストをおさえることに繋がります。住宅で一度発生した雨漏りは、何らかの修理をしなければ、勝手に直るなんてことは絶対にありません。したがって、まずは専門業者に見てもらい、「何が原因なのか?」「どういった対処が必要なのか?」を判断してもらいましょう。

雨漏り発生時の応急処置について

それではここから、本題の雨漏りが発生した時の応急処置について解説していきます。梅雨時期や台風の後などは、多くの住宅で雨漏り被害が発生している可能性があり、雨漏り修理業者に相談したとしても、すぐに来てもらえない可能性があります。したがって、雨漏り修理業者が来てもらえるまで、可能な限り被害の拡大を抑えるため、自分で出来る応急処置を覚えておきましょう。

ここでは、スーパーやホームセンターなどで手に入るアイテムを使った応急処置をご紹介します。

①バケツなどで水滴を受ける

天井から水滴が落ちてくるといった雨漏り被害の場合、バケツなどで水滴を受けるという対策がオススメです。まずは以下のアイテムを用意しましょう。

  • ・バケツや鍋、洗面器。できるだけ深いものがオススメ
  • ・レジャーシートやバスタオル
  • ・雑巾(おむつやペットシートなど吸水シートでもOK)

水滴をバケツで受ける時には、レジャーシートなどを下に敷き中心に水滴が落ちるようにバケツを配置しましょう。レジャーシートなどを敷くのは、水滴が跳ねても大丈夫なようにするためです。なお、バケツの中に雑巾を置いておくことで水跳ねを防ぐことができます。吸水シートがあれば、雑巾の代わりにすることで、雑巾を絞る手間を省けます。

②雨漏りが広範囲の場合、ゴミ袋などで漏斗を作る

天井からの水滴が1箇所からの場合、①で紹介したようにバケツなどで受けておけば被害を抑えられます。しかし、場合によっては、複数の場所から水滴が落ちてくる、水滴が落ちてくる場所に動かせない家具があってバケツを置けないなどと言ったケースもあります。このような時には、ゴミ袋などを使って漏斗を作り、バケツまで水滴を誘導するのが良いでしょう。まずは、以下のアイテムを用意してください。

  • ・水を受けるためのバケツ
  • ・ゴミ袋などの大きいビニール袋
  • ・養生テープ(天井に袋を固定するため)

ゴミ袋はトンネルになるよう底に穴をあけてください。そして、水滴が落ちてくる場所を全て覆うように天井に設置し、反対側をバケツに入るようにしてください。おそらく、ゴミ袋が1枚では足りないので、複数のゴミ袋を繋げてバケツまで水を誘導してください。これで、水滴で床が濡れることを防げます。
なお、天井にビニールを固定する際のテープは、養生テープがオススメです。固定することだけを考えると、ガムテープなどでも良いのですが、この場合、粘着部分が天井に残ったり、壁紙が剥がれたりする恐れがあります。

③壁や窓枠からの雨漏りは雑巾で吸水

雨漏りは、屋根が原因となる場合以外にも、外壁の劣化や窓枠の隙間が原因となるケースがあります。横殴りの雨が降った際に、窓枠などに水たまりのような物ができる場合、雨漏りの証拠です。この場合は、じわじわ水がしみだしている部分に雑巾などを当てておき、水を吸い取るようにしましょう。なお、雑巾をペットシートなど、吸水力のあるシートで代用することで、小まめに雑巾を絞る手間を省けます。

窓枠からの雨漏りの場合、カーテンが濡れてカビの繁殖を招く恐れがあるので、カーテンを外すか、濡れないように固定するなどの対処もしておきましょう。

④大切な家具や家電をビニールで覆う

天井から水滴がポタポタ落ちてくるといった雨漏り被害は良くありますが、どの場所にこういった被害が生じるかは分かりません。例えば、水濡れが非常に困る大型家電の真上や、大切な家具の周りで雨漏りが始まってしまうというケースも考えられるでしょう。こういった場合、家具・家電側を動かすことが難しいのですが、濡れないようにする対策は必ず行いましょう。最も簡単な応急処置としては、ゴミ袋などの大きなビニールを用意し、家具・家電を全て覆うようにビニールを被せるという方法が良いでしょう。大型の家具・家電の場合、複数のビニールを使う必要があるのですが、つなぎ目から水が入らないよう、広めに重ねておくと良いでしょう。

また、雨漏り箇所の近くに家電がある時には、以下の点もしっかりと確認してください。

  • ・電源ケーブルの被覆が破れていないか
  • ・プラグやコンセントが濡れていないか

上記の内、どちらか一つでも当てはまる場合、漏電事故の危険があるので、家電の電源プラグを抜いておきましょう。なお、既にコードに水濡れなどの被害がある場合、絶縁体であるゴム手袋をしっかりとしてプラグを抜いてください。

屋内側からの対応は、上記のような簡単な応急処置なります。なお、屋根裏に入れる場合は、屋根裏にできている水たまり部分に吸水シートやバケツなどを配置しておくのがオススメです。

屋外側の雨漏り応急処理

強風に飛ばされてきた物が住宅に衝突し雨漏りが始まった…などと言った場合、雨漏り原因箇所を住人さんが特定することも可能です。したがって、雨漏り修理業者が来てくれる前に、自分で何らかの処置を施し、被害を最小限に抑えることも可能です。ただ、注意しておきたいのは、屋外側の雨漏り応急処置は、いくつかのリスクが伴うという点です。例えば、以下のような危険があります。

  • ・濡れた屋根で足を滑らせて、落下してしまう
  • ・屋根の上ることで、屋根材を破損させてしまう
  • ・間違った対処をして被害を拡大させる

屋根の修理は非常に専門性が高いです。また、住宅の中でも高所に位置しますので、危険が伴います。実際に、素人の方が屋根に上がり、慣れない作業を行って、誤って落下して大怪我をする…と言った事例や、屋根を踏み抜いてしまい修理費が高額になってしまう…と言ったケースも珍しくありません。したがって、自分で屋根に上って雨漏りの応急処置をする場合は、天候が良く風もない日に、2人以上で行うという点を守ってください。また、修理業者が数日で来てくれるようなら、無理に自分で作業しようとは思わない方が良いです。

以下で、屋外側で可能な雨漏り応急処置をご紹介しますが、上記のリスクがあることを理解したうえで、慎重に作業を行ってください。また、下で紹介するのは、あくまでも応急処置ですので、これで雨漏りが止まったとしても、専門業者による修理は必ず受けてください。

雨漏り原因と考えられる場所をブルーシートで被う

雨漏り原因箇所が特定できないまでも、ある程度の場所が判断できる時には、原因箇所周辺を広めにブルーシートで覆うと良いでしょう。

ブルーシートで雨漏り原因箇所を覆ったら、四方を防水テープで固定し、さらに土のうをシートの上に配置し、風などでブルーシートが飛ばないようにしてください。ブルーシートや土のう袋は、ホームセンターもしくはインターネット通販で手に入れることが可能です。なお、土が入った土のうは20~30kg程度の重さになりますので、不安定な屋根の上で持ち運ぶときには細心の注意を払ってください。

※屋根に設置するブルーシートは、絶対に飛ばされないようにしっかりと固定してください。ブルーシートと屋根の間に隙間が生じると、そこから風が吹き込み、土のうごと吹き飛ばされてしまう恐れがあります。その場合、通行人にシートや土のうが衝突し、大怪我をさせてしまう恐れがあります。

外壁の亀裂などは、コーキング、防水テープで塞ぐ

雨漏り原因が外壁の亀裂などと言った場合には、雨水の侵入口となっている部分を、コーキングや防水シートで塞ぐと良いでしょう。

コーキングやコーキングガン、防水テープもホームセンターやインターネット通販で購入することができます。コーキングは、丁寧に行わないと、見栄えが悪くなるので、自信が無い方は防水テープで応急処置をするのがオススメです。

なお、コーキングや防水テープによる応急処置を行う時には、下地をしっかりと綺麗にしてからでないと、すぐに剥がれ落ちてしまい、雨漏りが止まりません。応急処置の前に、補修したい箇所の汚れやゴミを綺麗に取り除き、乾燥させてから対処をしてください。

まとめ

今回は、万一自宅で雨漏りが発生したとしても、パニックにならないようにするため、自分で可能な雨漏り応急処置について解説しました。雨漏りは、どのような建物でも発生する可能性がありますので、この記事で紹介した内容については、皆さんに覚えておいてほしいです。というのも、雨漏りのご相談を頂いたときには、お客様から「来てくれるまで何をすれば良いですか?」と言った質問を受けることが多く、意外に雨漏りの応急処置方法を知らない人が多いように思えます。

なお、注意しておきたいのは、ここで紹介した雨漏り対策は、あくまでも応急処置ですので、上記の対処をしたとしても、雨漏りが直るわけではありません。中には、雨がやんで水滴が落ちなくなったことで、専門業者への修理も依頼しない…なんてケースがあるようですが、雨漏りの放置はより恐ろしい未来を招きかねない非常に危険な行為です。木造が主流の日本の住宅は、駆体が長期間水濡れにさらされることで、建物の強度がどんどん低下してしまう恐れがあります。また、木造住宅の天敵であるシロアリは、湿った木材が大好物ですので、雨漏りを放置していると、シロアリの餌食になってしまう恐れもあるのです。

どのような住宅でも、雨漏りが発生するのは致し方ない事ですので、その後の的確な行動を心がけるようにしましょう!

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