屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
新型コロナウイルス問題が長引く現在では、人との接触を可能な限り減らすという目的や不要不急の線引きがなかなか分からないことから、住宅のメンテナンスが後回しにされがちになっています。実際に、本来なら昨年が定期メンテナンスを入れる予定だったはずが、コロナ問題を理由にそれをキャンセルしてしまった…と言うご家庭も多いのではないでしょうか?
最初に言っておきますが、住宅の各種メンテナンスは『不要不急』ではなく、必要不可欠なものだと考えておいた方が良いですよ。もちろん、新築を購入したばかりだという方であれば、多少事態が落ち着きを見せるまで、人との接触を防ぐためにメンテナンスを遅らせてもそこまで大きな問題が生じるようなことはないと思います。しかし、これが築10年程度を経過した建物であれば、メンテナンスを怠ってしまうことで、雨漏りなどに発展してしまう可能性もあるのです。
さらに、メンテナンスを怠って、見るからに劣化が進行しているとわかる状態になると、悪質な訪問販売業者のターゲットにされてしまう恐れもあります。そして、このようなときには実際に屋根が劣化しているのは事実ですし、言葉巧みに高額な契約をさせられてしまうなんて可能性が高くなってしまうのです。これが2月に入ると、春一番と呼ばれる強風がありますが、強風があった後には特に訪問販売による屋根修理トラブルが増えてしまうと言われていますので、この記事では注意すべき手口や対策をご紹介していきます。
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それではまず、注意すべき屋根修理の訪問販売手口からご紹介していきましょう。屋根や外壁などに関しては、住宅リフォーム業界でも訪問販売の営業方法を行っている業者がまだ多いのが実情です。これは、屋根や外壁などの外装部分は、その状態が外から見ただけでも確認できてしまうため、「この家は塗装が必要そうだな」「屋根にコケが生えているし雨漏りしていそうだな」などと、屋根修理の必要性が一目瞭然なケースも多いからです。そのため、屋根に関する訪問販売などに関しては、今でもこの営業形態を行っているからと言って、全ての業者が悪徳な手口を使うわけではなく、中にはまっとうな工事を行う優良業者も存在すると考えておきましょう。
ただ、訪問販売による営業は、どうしても効率が良くないことから、無理やり契約を迫られてしまうなど、トラブルになってしまう可能性はどうしても高くなってしまいます。以下に、訪問販売による屋根修理について、悪質な業者がよく利用する手口をいくつかご紹介しておきます。
まずは、近隣の家で屋根工事を行うことになったので、その挨拶として…という名目で訪問してくるケースです。実際に、屋根の工事を行う場合、大型車両の出入りや、塗料の臭い、騒音などでご近所さんに迷惑をかけてしまう恐れがあるため、挨拶回りを行うのが一般的です。つまり、この名目で屋根業者が訪問してきたとしても何らおかしくないのです。
しかし、あいさつに来たというのに、実際に工事の日程やどういった影響が自分たちに出るのかを全く説明することもなく「道具があるのでお宅の屋根も無料点検しましょうか?」などと言ってきた場合、それは訪問販売の手口と思ってください。そもそも、工事のあいさつで回っているのであれば、あなたの家のすぐ近くな訳ですので、工事によってどのような影響が出るのか、また影響が出る作業を行うのが何日なのかを明確に説明してきます。この挨拶は、屋根の工事によってご近所トラブルが起きないようにするため行っているわけですので、それを説明してもらわないと何の意味もないのです。
それなのに、そういった説明もないまま「屋根の点検をしましょうか?」と言ってくるのはおかしな話ですよね。工事の挨拶として業者が訪問してきたときには、「何月何日にどの家で、どのような作業を行い、自分にどんな影響があるのか?」を質問してみましょう。本当に挨拶回りなら、しっかりと説明してくれます。
これは、親切心で教えに来たという体をとってきますので、無下にしにくいという心理が働きます。悪徳業者は、あなたのそういった心理に付け込んでくるので注意しましょう。
要は、ご近所の家からあなたの家の屋根が見えるのだけど「屋根材がズレています。このままだと雨漏りしますよ。」と言ったことを指摘します。突然そのようなことを言われてしまうと「どうしたらいいですか?」と聞き返したくなってしまうのが普通の人で聞き返すと「うちが修理しましょうか?」となるわけです。
この流れを見てみるとよくわかるのですが、いつの間にか屋根の修理をあなたが依頼している形式になってしまっていますよね。この手法は、「既に屋根に問題が出ていて、すぐに雨漏りしますよ」と言った感じに、恐怖心を煽ることで、相手が落ち着いて物事を考えられないようにするという手口です。ここで焦って「どうすれば良いですか?」と聞き返してしまうと相手の思うつぼですので、「そうなんですね、ありがとうございます。知り合いの屋根業者に見てもらいます!」とあしらってみましょう。そうすると、焦って「せっかくだし点検だけしてみましょうか?」などと言ってくると思うので、そういった業者なら、訪問販売の手口と考えても良いです。
これは、塗装関連の訪問販売手口として非常に多いです。塗装は、建物の外観を見ればその必要性が判断できますし、ちょうど塗装メンテナンスの時期に差し掛かっている家に、「モニターになってくれるなら安くします」「キャンペーン中で足場代が無料です」などと言ってくるのです。
このケースで、本当に屋根や外壁の塗装を検討していたという方であれば「モノター価格になるならお得かな」「足場代無料は大きいな!」と考えてしまい、そのまま契約してしまうという流れになります。このパターンでは、その後は普通の塗装工事として事が進みますので、得に損した気にはならないと思います。ただ、知っておいてほしいのは、「モニター価格」や「キャンペーン価格」と言う部分は、そのほとんどが嘘で、相見積もりをとってみると実は割引どころから相場よりも高い価格になっているというケースが多いのです。
モニターやキャンペーンというセリフは、あくまでも訪問販売の入口と利用しているだけで、実際に安くなっているケースは見たことがありません。そもそも、屋根や外壁の塗装工事にモニターなど必要ありません。
それでは、訪問販売を受けた時、後悔してしまうような結果になるのを防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?上述したように、屋根に関しては、外から見ただけでもある程度状態が確認できることから、訪問販売という手口はそれだけで悪とは言えないのが実情です。さらに言えば、訪問販売業者のターゲットになったということは、少なからず屋根や外壁に劣化が見られるという意味でもあるので、訪問販売は断ったとしても、近いうちに修繕工事をしなければならないかもと考えなければいけません。
ここでは、訪問販売業者とそのまま契約して後悔しないようにするため、どこに注意すれば良いのかをご紹介しておきます。
屋根修理関連の訪問販売の場合、無料点検などを謳い、屋根の上に上がらせてくれと言ってくるはずです。この時に「無料なら」と屋根に上げてしまうと、あなたの負けです。
と言うのも、屋根の上に上げてしまうと、そこで何をされているのかあなたが確認することなどできませんよね。実際に、最も悪質な業者になると、屋根に上がって、自分で屋根を割ってしまう…なんて手口が使われてしまうこともあるのです。
屋根の上に一緒に上がることはできないのですから、無料だといわれても、突然訪問してきた信用できるか分からない人を屋根に上げるのはNGですよ。この場合は「いつも頼んでいる屋根業者に見てもらいます」と言って撃退しましょう。
訪問販売業者の場合、必ずといって良いほど、その場で契約をするように促してきます。これは、相見積もりを行った時に割高な価格になっていることや、本来不必要な工事を進めていることがバレてしまうからですね。
したがって、訪問販売営業を受けてしまった時でも、絶対にその場で即決するようなことはしないようにしてください。「他の業者にも見てもらいます」などと返答すれば、キャンペーンなのでこの場で契約してもらえなければ、この価格にならないですよ…、この場で契約してくれるなら〇万円値下げしますよなどと言ってくる可能性が高いですが、その場合、ほぼ確実に悪徳業者とみなしても良いです。
とにかく、訪問販売営業は、その場で契約しないことが重要です。まっとうな施工をする訪問販売業者であれば、相見積もりをとると伝えるとすぐに引き下がると思いますよ。
最後は、セカンドオピニオンとして、他の業者にも点検してもらい、相見積もりをとると良いでしょう。上述しているように、屋根などの外装部分は、外から見ただけでその劣化状況などが分かりますので、訪問販売業者のターゲットになったということは、何らかの不具合が屋根に生じている可能性はあるのです。
したがって、本当に工事が必要な状況なのか、工事が必要なのであれば、どのような工事でいくらぐらいが妥当なのかを判断するため、ネットなどで検索した業者に点検と見積りを依頼しましょう。
今回は、屋根の訪問販売手口と悪質な業者と契約しないようにするための対策についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、建物の外装部分に関しては、訪問する理由を非常に作りやすいということから、定期的なメンテナンスを怠っている場合は、訪問販売業者のターゲットになってしまうことも多いと考えておきましょう。見るからに劣化しているというのであれば、訪問販売業者の営業トークはほとんど真実になるのですから、トークを展開しやすくなり、丸め込まれてしまう可能性も高くなります。
なお、これから2月に向けては、春一番など屋根に被害を生じさせることが多い強風が吹く時期になります。強風は本当に屋根に被害を生じさせることもあるのですが、訪問販売業者の営業も非常にしやすくなる時期なので、特に注意が必要ですよ。春一番が吹いた後には「〇日の強風のせいか、屋根材がズレていますよ!」など、営業トークに信ぴょう性を持たせやすくなるので、騙されてしまう危険が高くなります。