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一般住宅で採用されることが増えているガルバリウム鋼板の基礎知識について!

近年では、戸建て住宅において、リフォームでも新築でも軽量で耐久力が高いガルバリウム鋼板素材が採用されるようになっています。一昔前までは、屋根や外壁に採用される金属は『トタン』などと呼ばれる素材が主流でしたが、トタンは非常に軽量というメリットがある一方で、非常にサビに弱いという弱点が存在します。そのため、現在では一般の住宅には採用されるようなことはなく、小規模な工場や倉庫などに採用されることがたまにあるぐらいになっています。

そして、トタンに変わって住宅業界で採用され始めたのがガルバリウム鋼板を採用した屋根材や外壁材で、このガルバリウム鋼板は、金属なのに非常にサビに強いという特徴を持っているのです。また、屋根材や外壁材として利用されるときには、非常に薄く成形されていることから、他の建材と比較すれば、圧倒的に軽量で建物への負担が少ないというメリットが得られるのです。さらに、耐久力に関しても、ガルバリウム鋼板屋根は、およそ25~35年程度の耐用年数を持っていると言われており、錆びに対するメンテナンスを怠らなければ40年以上も使用に耐えうると言われるほどの強度を持っているのです。

こういった建材としてのメリットから、ここ数年、住宅リフォーム、新築共に、ガルバリウム鋼板素材のシェアが年々伸びてきており、これからマイホームの購入を考えている、現在戸建てに住んでいるという方であれば、高確率でガルバリウム鋼板という名称を耳にすることになると思います。
そこでこの記事では、住宅業界では、当たり前の素材となってきたガルバリウム鋼板の基礎知識をご紹介していきます!

ガルバリウム鋼板の耐用年数について

ガルバリウム鋼板素材を屋根などに使用している場合、『サビによる穴あき』に対して注意を払う必要があります。逆に言えば、この屋根材にサビが生じないようにメンテナンスを行っていけば、屋根材の寿命を延ばすことができると考えられます。一般的に、ガルバリウム鋼板の建材に関しては、以下のような穴あき保証をメーカーが設けています。

  • ・ガルバリウム鋼板屋根・・・補償期間:25年
  • ・ガルバリウム鋼板製サイディング・・・補償期間:10年

これは、あくまでも建材メーカーが設定している穴あきの保証年数です。そして、メーカーによる保証年数は、最低限の保証ですので、実情の耐用年数はもっと長いと考えられます。

実際に、「ガルバリウム鋼板屋根の保証期間(耐用年数)が25年」と聞くと、思ったよりも短命だな…と感じてしまう方が多いと思います。しかし、この25年という年数は、あくまでもメーカーが責任を問われる立場のものですので、基本的に数字を低く示す傾向にあると考えてください。もちろん、これは金属屋根素材だけに関わらず、他の全ての建材に言えることで、家電製品などの製品保証などで考えても、普通に利用していて保証期間内に壊れてしまうことなど、非常に稀なことだと言えますよね。

上述したように、ガルバリウム鋼板屋根は、錆びによる穴あきに注意して、普段からしっかりとメンテナンスさえ行っていれば、40年以上の耐久性を十分に期待することができます。実際に、製鋼会社であるJFE鋼板が行った試験では、ガルバリウム鋼板は「40年以上の長期耐久性を持つと推測される」と評価されています。ただし、ガルバリウム鋼板が金属なのは間違いありませんので、採用する場所などの関係や施工方法で本来の耐久性が大きく低減してしまうこともあるので注意しましょう。

屋根材料として、ガルバリウム鋼板の耐久性を検討した結果、通常の屋根面状態では40年以上の長期耐久性が推測される。
引用:ガルバリウム鋼板製屋根の長期耐久性条件について

ガルバリウム鋼板の耐用年数が短くなる条件

ガルバリウム鋼板は、その軽量さばかりが注目されますが、実は耐久性が高いという点も一般住宅に採用される素材に適している点です。しかし、以下のような条件の場合、本来の耐用年数よりもかなり早くサビなどが生じてしまう危険があると考えてください。

①海岸近くの地域

ガルバリウム鋼板は、金属製品であることには違いないので、塩害の被害を受けやすいという弱点を持っています。つまり、海岸から近い地域ほど錆が発生しやすいと考えてください、

なお、メーカー側も『5km以内の地域』を保証対象外にしています。なお、近年、ガルバリウム鋼板をさらに進化させたと言われる『SGL(スーパーガルバリウム)』に関しては「海岸沿いから500m以内が保証対象外」と、さらにサビに強くなっています。

②粉塵が多い地域

近くに工場がある、学校がある、子供たちが遊ぶ大きな公園(グランド)があるという場合、粉塵が問題となり、ガルバリウム鋼板の寿命が縮んでしまいます。風で飛ばされてくる粉塵の中には、ガルバリウム鋼板を腐食させてしまうような物質が含まれていることもあり、それらが屋根や外壁に付着することで、劣化を早めてしまうのです。

③落ち葉が多い場所

庭に屋根よりも高い木が経っている、山に面して建っている、目の前に公園があり落ち葉が飛んでくるという立地の住宅は注意しましょう。木片や落ち葉がガルバリウム鋼板に接触すると、電飾作用が働き、ガルバリウム鋼板の腐食が進むのです。
前述したような、落ち葉がたくさん降り注いでしまう…という住宅は、屋根や外壁に落ち葉が付着しないようにメンテナンスしましょう。

④雨が当たらない外壁

これは意外に思ってしまう条件ではないでしょうか。ガルバリウム鋼板は、金属ですので、雨水がかかることがサビの進行の原因と考えてしまうことでしょう。しかし、雨が直接あたる屋根よりも当たらない外壁の方が錆が発生しやすいのです。
その理由は、上述したようなガルバリウム鋼板の腐食を進めてしまう付着物があっても、雨水が当たる場所なら、定期的に洗い流してくれます。しかし、外壁など雨水が直接当たらない場所は、常にホコリが付着していて、それが原因でサビが発生してしまうようになるのです。

⑤水たまりができる低勾配

勾配が緩いガルバリウム鋼板屋根などは、勾配がそれなりにある屋根と比較すると、耐用年数が短くなる傾向があります。これは、勾配が緩く屋根面に水たまりができてしまうからです。

実は、ガルバリウム鋼板は、水たまりができてしまうと、腐食スピードが10倍もの速さになると言われており、一気にサビが生じてしまう…なんてことが考えられるのです。2寸を下回るような勾配の屋根は、屋根上に水たまりができてしまう箇所が無いか定期的に確認しておきましょう。

まとめ

今回は、屋根や外壁材として採用されることが増えているガルバリウム鋼板の基礎知識についえtご紹介してきました。ガルバリウム鋼板製の屋根材や外壁材は、非常に軽量だという特徴から、建物の耐震性能に好影響を与えると人気になっています。

そして、意外に認識されていないガルバリウム鋼板のメリットとして、非常に高耐久性を持つということです。メーカー保証などで考えれば、約25年程度が耐用年数と思われがちなのですが、適切なメンテナンスを行い、サビの発生を未然に防いでいれば、なんとこの屋根材は40年以上の耐用年数を持っていると言われているのです。
ただし、注意が必要なのは、この記事でご紹介したような弱点があるということを、ほとんどの方が知らないという点です。ガルバリウム鋼板は、サビに非常に強いという説明をされることから、「普通に使っているだけならサビない!」と考えてしまうような方もいるのです。この認識は大きな間違いで、「適切なメンテナンスを行っていれば」サビを防ぐことができるという意味ですので、必要なメンテナンスは適切に行うようにしましょう。

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