屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
今回は、住宅の屋根メンテナンスを先延ばしにしてしまう…という方と、定期的にメンテナンスを行っているという方について、どういった事でこのような両極端な状況になってしまうのかについて考えてみたいと思います。
最初に言っておきますが、どのような住宅だとしても、定期的に屋根の点検を行い、必要なメンテナンスを行っていかなければいけません。なお、屋根と言っても、近年ではさまざまな形状の屋根が採用されるようになっており、屋上テラスなどを設けたいと考えている方は、屋根材を使用しない陸屋根を採用する場合も多くなっています。陸屋根の場合、瓦やスレートなどの屋根材が施工されていませんし、マンションや病院などの屋上のように、床に塗装が施されているといった感じになります。そのため、「うちは屋根材を使用していないし、メンテナンスも必要ない!」なんて考えを持ってしまう方もいるようですね。
当然、このような考え方は大きな間違いであり、陸屋根であろう、屋根材を使用していなかろうが、定期的な屋根メンテナンスは必要です。特に、屋上テラスとして、頻繁に使用している場合、屋根面に施されている防水処置の劣化が早くなってしまうこともあり、通常の屋根よりも早くメンテナンスが必要になる…なんてことも考えられます。
この記事では、「屋根のメンテナンスなんて必要ない!」と考えてしまっている方が、なぜそのような考えに至ったのか、また、きちんとメンテナンスを行っている方の考え方について解説していきます。これから新築住宅の購入を考えている方は、絶対におさえておきたいポイントですので、ぜひ最後までご確認ください。
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それでは、屋根メンテナンスを先延ばしにしてしまう人について、なぜ雨漏りや屋根材の飛散リスクが存在するのに、メンテナンスを先延ばしにしてしまうのか考えていきましょう。
どのようなものにも寿命というものがありますが、住宅の屋根に関しても同じです。特に注意が必要なのは、住宅の屋根に関しては、屋根材そのものの寿命を考えなければいけないうえ、塗装や漆喰など、屋根を構成するための副材の寿命もきちんと考えて、適切なメンテナンスとしないといけないのです。
例えば、現在、新築業界でトップレベルの人気を誇るスレート屋根に関しては、屋根材表面の塗装により各種屋根機能を得ています。そして、この塗装は約10年が耐用年数とされており、10年目の再塗装を怠ってしまうと、屋根本来の機能を果たせなくなるのです。
ここでは、屋根メンテナンスを怠ってしまった…と後悔したことがある方が、「なぜメンテナンスを先延ばしにしたのか?」実際にあった事例をもとにいくつかご紹介しておきます。
意外に多いのがこのパターンです。まともな不動産会社や建築会社であれば、新築時に将来的に必要になるメンテナンスのことも大まかに説明してくれるものです。当然、家を建てた業者が将来的にも面倒見てくれるとなれば、住人側も安心できますし、業者側にとっても仕事になるわけですから、両者がWin-Winの関係になるわけです。
このように、住宅はさまざまなメンテナンスが必要だ…ということを認識している場合でも、実はメンテナンスを怠ってしまい雨漏りなどの被害を引き起こすことがあるのです。というのも、今の時代、どれだけ有名で大きな会社だとしても、将来も絶対に安定して潰れないなんてことは言えませんよね。つまり、住人さん側は、点検やメンテナンスに対する意識は持っていたのに、いざメンテナンスをしようと思った時に、以前お世話になった業者さんが倒産していた…なんてケースもあるのです。そして、「新しい業者を探さなきゃ!」と考えているうちに、どんどんメンテナンスが先延ばしになり、問題が表面化してしまう…となるのです。
このケースに関しては、「メンテナンスは必要」という意識があるだけまだ救いがあります。きちんと新しい業者を見極める目を持っておけば、良いだけで、普段からネットなどで良さそうな業者をピックアップしておくのがオススメですよ。そして、必要になったタイミングでいくつかの業者に相見積もりをとれば良いのです。
次は間違った認識を持っているというケースです。建築関係のことに特に詳しい人でなければ、不動産会社のセールストークを間違った認識で記憶してしまう…なんてパターンも考えられます。例えば、「家は一生に一度の買い物です!」などと言われることが多いのです、このセリフから、家は購入してしまえば「後は何もしなくても良い」と考えてしまうような方がいるのです。
建売住宅のセールスを受ける際には、将来的なメンテナンスに関して、非常に簡単そうに説明する営業マンが多いです。特に近年では、「セルフクリーニング機能を持った外壁材!」など、建材自体の性能が飛躍的に向上していることから、「何もしなくても雨が降ればきれいな外壁を保ってくれる!」などといった説明をされ、「家は建てたら終わり!」と判断してしまう方がいる訳です。
これに関しては、正直、新築時のセールスが悪いと思いますよ。家は高い買い物ですので、将来的に高額なメンテナンス費用がかかるなんて説明をしにくいのだと思うのですが、この部分の説明をきちんとしないような業者は、正直信頼できないと思います。どちらにせよ、家は購入すればそれで終わりというわけではなく、長持ちさせるための対処が購入した時点からスタートすると考えてください。
若い夫婦が新築戸建て住宅を購入する際には、夫婦ともに戸建て住宅に住んだことがない…というパターンも増えています。そのため、二人とも「建物のメンテナンスが必要!」という意識が全くないというケースも意外に多いです。こういった夫婦の場合、新築物件を選んでいる時も、将来的なメンテナンスに関する質問を全くしませんし、メンテナンスに関わることをすべてスルーして住み始めている…なんて場合もあるのです。
分譲マンションにずっと暮らしていたのであれば、建物のメンテナンスに関しては、住人がするのではなく、管理会社が計画的に行ってくれます。要は、これに慣れていることから、建物はメンテナンスが必要…という意識が全くないわけです。こういった夫婦の場合、将来的に発生するメンテナンス費用のことも完全に無視しているという場合が多く、いざ雨漏りして修理が必要…なんてことになった際、「どうやってその費用をねん出するのか?」ということで困ってしまう方が少なくありません。
上記にように、住宅の屋根などについて、適切なメンテナンスを怠った結果、後悔してしまう…という方がいる一方、きちんと適切なメンテナンスをこなしているという方も非常に多いのです。それでは、こういった方は、いったいどのような考えを持ってメンテナンスを行っているのでしょうか?
住宅のメンテナンスをしっかりとこなしているご家庭に関しては、購入時点から「購入後もメンテナンス費用がかかる」という意識を持っている方が多いです。したがって、家の購入を検討した時に、家の購入計画やローン計画に並行して、将来的なメンテナンス計画を立てておく人までいるのです。
都市部などでは「賃貸と自己所有ならどっちが良いのか?」という問題が永遠のテーマのように扱われています。そして『資産』という意味で考えれば、自己所有に軍配が上がると言われているのですが、所有物件の資産価値を長く保つためには、家としての機能を十全に発揮できなければ意味がありません。
住宅のメンテナンスをきちんと行っている方は、こういった家全体の資産価値などにも注目しており、長期的な視点でメンテナンス計画を立てています。
このタイプの方が最も多いかもしれませんね。雨漏り被害などが実際に発生するまで、メンテナンスはテキトーでも大丈夫と思っていたけれど、実際に被害に遭ってしまってから「やはり定期的に点検してメンテナンスが必要なのだな!」と考え始めたというパターンです。
メンテナンス不足が原因と考えられる屋根修理は非常に多く、雨漏りなどの被害に関しては、基本的に劣化が蓄積しているのにメンテナンスを怠ったことで、問題が表面化するというパターンがほとんどなのです。台風などの強風によって屋根材が飛ばされる…と言った被害に関しても、定期的なメンテナンスを行っていれば、釘の緩みなどに気付くことができ、未然に大きな被害が出るのを防ぐことができたかもしれませんよね。
このように、一度屋根のメンテナンス不足で何らかの問題を生じさせたという方は、その後、定期的にメンテナンスを行い、建物の良い状態を守ろうとする方が多いです。
今回は、住宅の屋根メンテナンスに関して、適切なタイミングでメンテナンスを行っていない方はどのような考え方を持っているのかについて解説してきました。この記事でご紹介したように、建物のメンテナンスを怠ってしまう方というのは、そもそも戸建て住宅が定期的なメンテナンスを必要とするという意識を持っていないというパターンが多いです。
「そんなことありえるのか?」と思うかもしれませんが、最近ではマンションで生まれ育ったという方も多く、そういった方であれば「建物はメンテナンスが必要…」という意識など全く持っていないというケースが非常に多いと言われています。これは、分譲マンションであれば、修繕積立費を支払うだけで、後は勝手に建物のメンテナンスが進められます。また賃貸マンションなどになると、建物の管理を名目とするような費用がとられることもないので、戸建てに住んだことがない人であれば、「メンテナンスが必要!」という意識がないのも特に不思議ではないのです。
ちなみに、建物をきちんと維持できている方の特徴は、その逆で「家は維持費がかかる!」という認識を最初から持っており、購入計画に合わせて将来的なメンテナンス計画まで立てているといった感じです。最初からメンテナンス計画を立てておけば、最低限の作業で家が維持でき、メンテナンスにかかる総額のコストを削減することができるようになるはずです。