屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
今回は、屋根に施すことで、住宅内の快適性を高めてくれると言われる各種リフォーム手法について簡単にご紹介していきたいと思います。
近年では、日本の夏がどんどん猛暑化していっていると言われており、現在では昼間の外気温が35℃を超えるようなことも珍しくなくなっています。昨今、当たり前のように使用されている『猛暑日(最高気温が35℃以上の日)』という言葉ですが、筆者が子供のころにはなかったように思うぐらいで、日本の夏は本当に暑くなっているのです。
こういった猛暑化している日本の夏ですが、「エアコンがあれば、室内での生活には特に支障がないのでは?」と考えてしまう方も多いです。しかし、戸建て住宅の間取りや使用している屋根材、築年数などの問題により、エアコンをつけていても室内が暑くてたまらない…なんて声は非常に多いのです。実際に、東京消防庁によると、2020年にあった熱中症による緊急出動の依頼に関しては、住居などからの通報が最も多かったというデータが存在するほどで、エアコンがあるから快適にすごせるとは言えないような気候になってきているのです。
そこでこの記事では、可能な限り住宅内の快適性を高めるための暑さ対策についてご紹介していきたいと思います。
日本国内では、瓦屋根を採用する住宅が多かったのですが、近年では、瓦の重さが建物の耐震性に悪影響を与えるといった情報があることから、より軽量なスレートや金属屋根素材の人気が高くなっています。金属屋根やスレート屋根は、シンプルな外観を作ってくれる、軽量な屋根になることから耐震性を高めることができるなどといったメリットがあるのですが、屋根の断熱性に注目すると、瓦屋根の方が優れていると言えるのです。
そして、こういった軽量な屋根が選ばれることが増えてきたことに合わせて、日本国内の猛暑化が進んでいることで「エアコンをつけていても室内が暑い…」なんて悩みが生じるようになっているのです。これは、夏場の強い日差しによって屋根表面が熱せられてしまうことが大きな要因です。一般の方はあまり知らないことですが、夏場の金属屋根の表面温度は、80℃を超えるようなこともあるほどなのです。そして、温められた屋根の熱が室内にまで伝わることで、エアコンをつけていても暑さを感じる…と言った住環境の悪化を招いてしまっているわけです。
逆に言えば、上述のような「屋根表面が高温になる」ということや「屋根の熱が室内に伝わる」ということを防ぐことで、室内温度の上昇を防ぐことができるという訳です。
それでは、夏場に快適な住環境を実現するために有効だと考えられる屋根リフォーム手法をいくつかご紹介していきましょう。近年では、塗装工事によって屋根に遮熱効果や断熱効果を持たせる対策などが有名になってきていますが、これ以外にもいくつかの手法が存在します。ここでは、暑さ対策に有効な代表的な屋根リフォームをご紹介しておきます。
住環境の快適性を高めるための屋根リフォーム手法にもさまざまな対策が存在しています。近年では、遮熱塗料や断熱塗料を利用した屋根塗装が人気の方法となっていますが、『遮熱』と『断熱』の意味を混同してしまっている方も少なく無いので、その辺りは注意してください。遮熱対策は、あくまでも夏場の暑さ対策だけに有効な手法で、冬場の寒さ対策も同時に行いたいのであれば、断熱塗料を採用しなければいけません。
夏場の暑さ対策を行う場合、屋根だけでに注目するのではなく、外壁や窓の対策なども考えておきましょう。当たり前のことですが、熱が屋根からだけでなく壁からも侵入してきますので、外壁の断熱性などもとても重要になるのです。
屋根同様に、外壁や窓部分の断熱性を高めることは、住宅の快適性を高めるのに非常に有効です。また、日常生活の中でも、強い日差しをしっかりと遮るということを考えてくことも必要です。戸建住宅では、「二階部分がサウナのように暑くなる…」なんて悩みをよく聞きますが、これは窓から日光が入ることで室内の空気が温められ、サウナのようになっているのが原因です。室内温度の上昇をできるだけ防ぎたいのであれば、すだれなどを設置して、日光を遮るようにしましょう。
今回は、年々猛暑化が進んでいると言われる日本の夏において、住宅内の快適性を高めるために有効だと言われている屋根のリフォーム手法についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、夏場の気温が35℃を優に超えるようになってきた現在では、エアコンをつけているのに室内で暑さを感じてしまう…なんて声が多くなっています。実際に、コロナ禍の現在では、家の中でマスクをしている人が増えたこともあり、自宅で熱中症を発症してしまった…なんて方が急増していると言われています。
一般的には、熱中症は屋外で発症するもので、屋内にいれば安心だと考えられていたのですが、実は自宅で熱中症を発症してしまう人は意外に多いのだと覚えておきましょう。こういった暑さによる事故を防ぐことを考えた場合でも、屋根の暑さ対策を行い、居室の快適性を上げていくことは非常に有効だと考えられます。