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住まいが教えてくれる!屋根修理が必要だと考えるべき症状について

今回は、現在お住いの住宅で、「そろそろメンテナンスが必要かな?」と考えるべき症状について、代表的な屋根材別にご紹介していきたいと思います。

住宅というものは、そこに存在するだけで徐々に劣化が進むもので、定期的な点検とメンテナンスが欠かせないということは皆さんご存知だと思います。しかし、「定期的なメンテナンス!」といわれても、いったいどの程度の頻度で行うべきものなのか…ということに迷ってしまう…という方は少なくありません。
特に家については、天井から雨水が落ちてくる…といった感じで、目に見える被害が生じていなければ、一般の人が見てもなかなか劣化しているとは気づくことが難しい…と考えてしまうものですよね。しかし、普段から屋根を注意深く見ておけば、メンテナンスの時期に差し掛かると、さまざまなサインを屋根自体が出してくれるものなのです。もちろん、屋根などが出してくれる劣化の初期症状などは、知識が無ければ、それが危険とは気づけないものですので、この記事で屋根が出してくれるサインをご紹介していきたいと思います。

屋根修理に関しては、できるだけ早く劣化に気付いてあげ、初期症状のうちに修理を行っていくことがメンテナンスコストを抑えるコツでもありますので、以下でご紹介するポイントは、定期的にチェックしておきましょう。

屋根材ごとの劣化症状について

それでは、屋根が私たちに教えてくれる、メンテナンス時期のサインをご紹介してきましょう。ただし、一口に屋根といっても、住宅ごとに採用している屋根材が異なり、また屋根材の違いによって注目すべきポイントも変わってしまうものなのです。
そこでここでは、日本国内で採用率が高い『瓦屋根』『スレート屋根』『金属屋根』の3つの屋根材について、それぞれの劣化サインをご紹介します。

瓦屋根の劣化サイン

それではまず、瓦屋根の劣化サインからです。日本国内では、古くから『瓦屋根』が採用されていましたが、近年では素材的に屋根重量が重くなってしまう…ということもあり、下で紹介するスレート屋根や金属屋根にシェアを奪われてしまっています。なお、瓦屋根から軽量なスレート屋根や金属屋根に葺き替えリフォームする場合は、耐震リフォームの助成金などが利用できる場合もあるので、葺き替えタイミングが来たときには、別の屋根材にすることも検討してみましょう。
瓦屋根が出す劣化サインは以下のようなものです。

  • 棟瓦の歪み
    屋根の頂上部分である棟瓦は、風や地震の揺れの影響を受けやすいです。そのため、築年数が経過してくると、歪みが生じてしまう場合があるのです。目視できる場合は、真っすぐかどうかを確認してみて、蛇行している…などといった場合は、棟取り直しなどの修理が必要です。ちなみに、屋根に登らなければ確認できない場合、定期的に専門業者に点検してもらうのがオススメです。
  • 瓦の割れ・かけ
    瓦は非常に高い耐久力を誇りますが、絶対に割れないわけではありません。強風で飛ばされてきた物体が衝突する…などといった理由で割れてしまう場合があります。数枚の割れでも、瓦全体の歪みに繋がってしまうなどの問題がありますので、見つけたらすぐに交換してもらいましょう。
  • 瓦のズレ
    築年数の経過した家であれば、瓦を噛み合わせて固定しているという施工方法がとられています。この場合、強風や地震の揺れでズレてしまうことがあります。ズレたまま放置してしまうと、他の瓦にも干渉して割れてしまう…なんてことがあるので、正常な位置に戻してもらいましょう。
  • 漆喰の劣化
    瓦屋根には漆喰が施工されています。漆喰は、施工から時間の経過とともに徐々に硬化するという特徴があるのですが、10年を過ぎたあたりからひび割れなどが目立ち始めます。そしてそれを放置すると、ボロボロになって崩れ落ちてしまうのです。漆喰は、隙間を埋める、瓦の固定など、重要な役割がありますので、ひび割れが見られたあたりで塗り替えましょう。

スレート屋根の劣化サイン

次はスレート屋根です。非常に薄く成形されており、瓦よりも軽量な屋根材となります。スレート屋根は、デザイン性が豊富で、施工性の高さから安価だという点が人気となり、一時期は新築業界で圧倒的な人気を誇っていました。
スレート屋根の劣化サインは以下のような感じです。

  • 棟板金の浮き
    スレート屋根や下で紹介する金属屋根は、頂上部分に棟板金が施工されています。釘やコーキングなどでしっかりと固定されるのですが、経年で釘が抜けてきてしまい、板金が浮いてしまうという症状が出ます。こうなると、屋根面と隙間ができて雨漏りしやすくなるため、板金の浮きが確認できる場合、固定しなおしてもらいましょう。強風がある日に、屋根から「ガタガタ」といった音が聞こえる場合、板金の浮きが生じている可能性が高いです。
  • 板金がサビている
    棟板金は、サビに強いガルバリウム鋼板が採用されるようになっています。しかし、絶対にサビないわけではなく、小さな傷からサビが広がってしまう…なんてこともあるのです。板金のサビは、雨水などで流れてしまい、屋根を汚して美観を損なう危険がありますので、塗装や交換をお願いしましょう。
  • 屋根材の割れ・欠け
    スレート屋根は、非常に薄く成形されているため、強風による飛来物などで割れてしまうことがあります。即座に雨漏りが…などという心配はないのですが、台風などがあった際、割れた部分から風が吹き込み、一気に屋根材が捲れてしまう…なんて危険があります。数枚の交換であれば安価に修理できますので、早めに修理しましょう。
  • 屋根の色あせ、カビやコケが生えている
    スレート屋根は、経年で徐々に艶がなくなって色あせてしまいます。これは屋根表面の塗装が劣化してきている証拠です。色あせている…という段階で再塗装工事を行うのがオススメです。このタイミングを逃すと、屋根面にコケやカビが生えてしまい、屋根材がボロボロになってしまう恐れがあり、その場合は塗装メンテナンスでは修理できない…なんてことが考えられるのです。

金属屋根の劣化サイン

最後は、金属屋根です。一昔前までは「金属屋根=トタン」だったのですが、現在では非常にサビに強いガルバリウム鋼板製の屋根材が主流となっています。トタン屋根は、工場や倉庫には使われるものの、一般住宅ではほとんど採用されなくなっています。これは、トタンが非常にサビやすい事や遮音性が低いためです。ガルバリウム鋼板は、こういった金属屋根の弱点を解消しており、現在では新築、リフォーム両面でトップシェアを誇るようになっています。

  • 棟板金の浮きやサビ
    スレート屋根と同様、頂上部分には棟板金が設置されています。したがって、金属屋根でも板金の浮きやサビなどに注意してください。
  • 屋根材が色あせている
    金属屋根も、表面に塗装が施されています。屋根面が色あせてきたな…と感じる場合、表面塗装の効果が切れてきたという証拠ですので、再塗装を検討しましょう。
  • 屋根がサビている
    ガルバリウム鋼板は、サビに強いというのがメリットですが、金属ですのでサビないわけではないです。例えば、飛来物で表面が傷ついてしまうと、そこからサビが広がってしまう…なんて場合があります。小さなサビであれば、部分的な塗装で修理できますが、これを放置してしまい、全体にサビが広がると、塗装では修理ができなくなるので注意しましょう。

その他の劣化サイン

最後に、屋根周辺にある外装部分の劣化サインもご紹介しておきます。以下で紹介するポイントは、放置されていることが良くあるものですので、覚えておきましょう。

  • 雨樋上にゴミが…
    雨樋の上に飛んできたゴミや落ち葉が溜まっている…なんてことは多いです。雨樋は、建物外に雨水を排水するためのもので、ゴミで詰まってしまうと逆流を起こし雨漏りしてしまう危険があります。梅雨前や秋口など、年に1回程度は専門業者に点検してもらうのがオススメですよ。
  • その他の雨樋の劣化
    雨樋は、強風などによって支持金具が歪んで傾斜がズレてしまったり、雨樋の継ぎ手部分が外れてしまう…なんてことがあります。このような症状も、適切な排水ができなくなるので、すぐに修理してもらいましょう。
  • 陸屋根の場合
    屋上利用したい…などといった理由で、陸屋根を採用する方が多いです。陸屋根は、屋根材を使用しませんし、上述したような劣化ポイントが無いと考えてしまう方がいますが間違いです。陸屋根の場合、表面に雨漏り防止のため、塗装によって防水層が作られています。そしてこの防水層は、日射の影響で劣化してしまうことから、メンテナンスをしなければすぐに雨漏りしてしまうのです。表面塗装がザラザラしてきた…亀裂があるなんて場合、塗装の効果が切れてきた証拠ですので、再塗装を行いましょう。また、排水溝部分は常に掃除をしておかなければ、排水が遅くなってしまい、塗装の劣化が早くなってしまいます。

まとめ

今回は、「そろそろメンテナンスが必要かな?」と考えるべき、屋根の劣化症状についてご紹介してきました。屋根は定期的なメンテナンスが必要だということは、誰もが理解しているものの、「どのタイミングで行うべきなの?」と迷ってしまう方も多いですよね。実際に、メンテナンスタイミングを遅らせてしまった事で、症状が悪化してしまっており、本来不必要な大掛かりなメンテナンスをしなければならなくなった…なんてケースも珍しくありません。

住宅のメンテナンスは、コストがかかってしまうものですので、誰もができれば先延ばしにしたい…と考えてしまうものです。しかし、先延ばしにしてしまえば、より症状が悪化してしまい、余計なメンテナンスコストがかかってしまうことになるのです。
建物のメンテナンスは、必要な時に適切なメンテナンスを行うということが最も安価に家を維持していくコツですので、この記事でご紹介した劣化サインは絶対に頭に入れておきましょう!

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