屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
今回は、何らかの屋根工事が必要になった場合、みなさまが必ず確認することになる『見積書』について、安心して工事を依頼できる業者を選別するためには「どこに注目すれば良いのか?」をご紹介していきます。
屋根の工事に関わらず、住宅は存在するだけで徐々に劣化が進行していくため、定期的な専門業者によるメンテナンスが欠かせません。それでは、住宅の何らかのメンテナンスが必要になった場合、どのような手順で業者探しを進めるのでしょうか?
現在では、ほとんどの方がインターネットを介して自宅の近くにある業者を探し、現地調査をしてもらったうえで必要な工事とその見積書を提出してもらうという流れが一般的です。もちろん、「できるだけ安く工事をする」ということを考えた場合、いくつかの業者に連絡し相見積もりで業者比較するということになると思います。
それでは、相見積もりを取って、最終的に業者を選別する際には、見積書のどこを確認すべきか分かりますか?ほとんどの方は「総額が安い会社が一番では?」と考えるのでしょうが、実はこの選別方法の場合、工事後に後悔してしまう危険があるのです。そこでこの記事では、業者さんからいただく屋根工事の見積書に関して、優良業者を見つけるための比較ポイントや騙されないための注意点をご紹介していきます!
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それではまず、何らかの工事の際に、相見積もりを取った業者を選別する時のポイントをご紹介したいと思います。ほとんどの方は、こういった相見積もりは「できるだけ安い会社が一番!」と考えてしまうものですが、見積り内容を細部まで確認しておかなければ、後々後悔してしまう結果になりかねないのです。ここでは参考に、以下のような別々の特徴を持つ3つ見積書が提出された場合に分かる事をご紹介しておきます。
このような見積もり結果だった場合、最も安いA社が最も良いと言えるのでしょうか?実は、業者から提出される見積書の見るべきポイントは『金額』だけではないのです。以下で、見るべき見積書のポイントをご紹介しておきます。
見積書は、顧客側がそれを見て「どんなことをしてくれるのか?」がイメージできなければ意味がありません。例えば、「瓦数枚だけ交換する」と言った、非常にシンプルな工事であれば一式見積もりでも構わないかもしれませんが、葺き替えや塗装、カバー工事など、複雑な工程がある工事なのに、全体が一式でひとまとめになっていれば、「どこからどこまで行ってくれるか?」が判断できません。
葺き替え工事で考えれば、大まかに工程を分けたとしても、「既存屋根の撤去」「屋根下地の補修」「防水シートの施工」「新しい屋根材の施工」と、4つの工程が存在するのです。当然、それぞれの工程で必要な人員も異なりますし、処分費がどの程度かかっているのか、新しい屋根材に何が採用されるのか、一目で確認できなければいけませんよね。
それなのに、顧客側が何も判断できないような一式見積もりになってしまっていると、いくら安くても安心することができないわけです。例えば、契約後に「廃材の撤去費は別途かかりますよ」「屋根材が希望していた物より低いグレード」なんてことになってもおかしくないわけです。また、見積りを提出する場合、業者も細部の積算を行う訳ですので、この部分がテキトーだということは、工事の管理もテキトーなのでは…という疑問もわいてしまいます。
いくら安くても、複雑な工事で「一式見積もり」を出すような業者は除いておくのがオススメです。
「一式見積もり」のようなシンプル過ぎる見積書は危険…と言われると「それなら詳細に記載してくれているなら安心よね!」と思ってしまいますよね。例えば、B社のように「細かすぎる…」と思えるほど詳細な見積書になっている場合、「正直で信頼できそうだな」と思う方も多い事でしょう。
しかし、詳細過ぎる見積書でも危険な場合がある…というのがリフォーム工事の怖いところなのです。例えば、工程ごとに細かく切り分けて見積書が作られている場合で、雑費、運搬費、処分費、諸費用、諸経費などといった項目がたくさん登場してくるというものも少なくありません。実はこういった項目に注意しなければいけないのです。
運搬費や処分費に関してはまだわかりますが、「雑費、諸費用、諸経費」というのは、意味合い的に同じものですよね。それなのに、別々のものとして計上されている場合、二重・三重にお金をのせられているということなのです。優良業者であれば、こういった顧客が良く分からない費用に関しては『諸経費』『諸費用』など、どちらかにまとめて計上するものです。
つまり、見積書は細かな部分まできちんと確認し、同じような項目が計上されていないかチェックしなければいけません。何か疑問点があれば、きちんと質問することも忘れずにしましょう。
見積書を比較する時には、それを見ただけで「どのような工事をいくらでしてくれるのか?」がイメージできる物が優良業者だという証拠です。
「金額が安い事しか分からない」「詳細だけどよくわからない費用がたくさんある」などといった見積書は、本来工事の事がわからないお客様に出すべきものではないのです。優良業者の見積書ほど、お客様が見やすいように、工事別にきちんと分けて記載されていたり、色分けされて判断しやすくなるようになどの工夫がなされています。
工事の相見積もりをとる時には、「総額の安さ」だけでなく、こういったポイントもきちんと確認しておくようにしましょう。
ここまでは、見積書から分かる業者の信頼度について簡単にご紹介してきました。見積書は、単に工事にかかる費用を確認するためのものではなく、その業者の信頼度を測るためにもとても重要なものと考えておきましょう。
さらに、みなさんに注意しておいてほしい見積書のポイントが他にもありますので、ここでは項目別にいくつかご紹介しておきます。
屋根の葺き替えやカバー工事の場合、使用する屋根材の名称や型番が記載されているのか確認しましょう。塗装工事の場合は、下塗りに使用する塗料と中塗り・上塗りに使用する塗料名がきちんと記載されているかが重要です。
また、それぞれの建材の単価が記載されているのかも重要で、これらが確認できなければ、要望通りの工事に仕上がるのか、コストが適切かが見極められません。
見積書には、現地調査で採寸したデータから各種数量や面積が記載されています。見積書に記載されている数量が業者ごとに『微妙』に異なるのは仕方ないのですが、大きく違う場合には注意が必要です。
こういった数量は、工事にかかるコストに直結します。例えば、ある会社150㎡で計算しているのに、別の会社は200㎡になっている…という場合、どちらかの情報が間違っています。こういった場合には、計算の根拠をきちんと提示してもらい、どの数字が正しいのかを確認しておきましょう。
こういった工事では、総額に端数が出る場合、キリの良い価格にするため端数を切ってくれるという割引は当たり前に行われます。
しかし、意味不明な値引きでお得感を出している場合には注意しましょう。そもそも、項目を細かく分けて計算しているのに、最後に意味不明なキャンペーンで大幅な値引きがあると、見積り自体の意味がなくなってしまいます。こういった手法は、「値引きしてくれるからお得だ!」という心理を狙って即決させる手法としてよく使われます。
こういった場合、各項目が割高に設定されている、多重計上されているなどとなっており、総額はたいして安くない…なんて場合が多いです。『値引き』に注目するのではなく、根拠のある見積りになっているのかをしっかりと確認しましょう。
今回は、住宅リフォームを検討した時に、必ず目にすることになる見積書の注意ポイントをご紹介してきました。この記事でご紹介したように、相見積もりを取った時には、「最も安い業者に決める!」と言う方が多いのですが、実は見積書の細部まで確認しておかなければ、後悔してしまう結果を招く可能性があるのです。
どのような工事を行うにしても、細かな項目についてはよくわからない…という方が多いため、悪徳業者はそういった顧客の知識不足を利用して高額な工事を契約させようとするわけです。したがって、業者から提出される見積書は、『総額』に注目するのではなく、細かな部分まで確認し、見積書から「何をいくらで行ってくれるのか?」がきちんとイメージできるのかということを重視したほうが良いです。
他にも、いくつかの注意点がありますので、この記事でご紹介した内容はしっかりと頭に入れておきましょう。
住まいるドクターでは、現地調査にて屋根修理の工事方法を決定し、御見積にご納得いただいた後に工事を開始しますので、お気軽にご相談ください。
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