屋根修理・雨漏り修理・葺き替えの住まいるドクター関西全域(京都・奈良・大阪・兵庫・和歌山・滋賀対応)
屋根リフォームや屋根修理を検討した際には、まずインターネットなどで業者検索を行い、複数の業者に現地調査と見積りを依頼するのが一般的です。近年では、ほとんどの業者が当たり前のようにホームページで集客していますし、ネット検索すれば、地域の屋根修理業者はすぐに見つかると思いますので、業者を探すだけであればそこまで苦労することはありません。しかし、本当に信頼できる業者を見つけようと思えば、しっかりと業者を見極めるための『目』が必要になるのです。
屋根リフォームを実際に依頼する業者選びの際には、皆さんどこに注目しているでしょうか?上記の流れで現地調査を行ってもらった後に、それぞれの業者が提出してくる見積書で比較検討することになるのですが、この時に「結局安いとこが安心よね!」などと考えて、見積書の総額だけで業者選びを進めている方も多いのではないでしょうか?
住宅の工事を行う時には、当然安ければ安いほどありがたいと思うのは理解できますが、『見積書の総額』だけで安易に契約してしまうのはあまりオススメできません。実は、業者から提出される見積書というのは、工事にかかるコスト以外にもさまざまなことが判断できる非常に重要なものなのです。
そこでこの記事では、屋根工事を依頼する業者選びの際に、皆さんがおさえておきたい見積書のチェックポイントをご紹介していきます。
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住宅のどのような工事を行う場合でも、実際に工事を行う前に見積書を提出してもらうことになります。冒頭でご紹介したように、業者から貰う見積書を比較する時には、総額だけで比較してしまう人がいるのですが、総額の安さだけに注目してしまうと「こんなはずじゃなかった…」なんて後悔してしまう結果になる危険があるのです。
業者から提出される見積書は、専門用語がたくさん出てきてしまうため、一般の方であれば何を書いているのかイマイチ理解できない…なんて場合も多いです。そのため、詳細な内容までは確認せず、総額だけに注目してしまうことになるのです。しかし、提出される見積書というのは、業者によってかなり特徴が異なり、見積書の作りだけでも読み取れることがたくさんあるのです。
見積書というものは、本来お客様がそれ見て「何にどれだけお金がかかるのか?」ということが分からなければ意味がありません。例えば、A社は非常にシンプルな見積書で『屋根葺き替え工事一式』となっていて、B社の場合は『やたら項目が記載されている』と言った場合、どちらの見積書が良いと思いますか?中には、専門的なことを書かれていても良く分からないし、A社の方が見やすくて良いなんて考えてしまう方もいるかもしれませんね。しかし、この場合であれば、A社と工事の契約するのは非常に危険なのです。
なぜかと言と、工事内容を『一式』でひとまとめにされてしまうと「どこからどこまでやってもらえるのか?」という判断が消費者には付きません。そのため、工事後に撤去した屋根材の処分は別料金だと言われたとしても致し方ないのです。しかし、B社のような詳細な見積りであれば、工事内容がどこにまで及んでいるのかが一目でわかるため、工事後にトラブルになる可能性が少なくなるわけです。
もちろん、瓦数枚を交換するような簡易的な修理であれば一式見積もりでも構いませんが、葺き替えや屋根塗装など、大掛かりなリフォームであれば、できるだけ詳細かつ、分かりやすくまとめられた見積書を提出してくる業者ほど信頼性が高いと言えます。
ただし、注意が必要なのは、やたら項目の多い見積書の場合、言い方を変えて同じ項目を重複させてしまっている場合もあるということです。したがって、業者から提出される見積書というものは、しっかりと細部まで確認し、何か不明な点があればその都度質問するということが非常に重要になると覚えておきましょう。
それでは、業者から提出される見積書に関して、しっかりとチェックしておきたいポイントについてご紹介していきましょう。
葺き替え工事や屋根塗装など、大掛かりな屋根リフォームを行う場合には、使用する建材の名称と単価がきちんと明記されているのか確認しましょう。また、屋根に使用される建材は、商品名が同じでも品番などによってグレードが分けられている場合がありますので、品番(型番)が明記されているのかも確認してください。
品番なしで、グレードの低い材料を使用されてしまった場合には、本来想定していた耐用年数よりも早くメンテナンスが必要になり、住宅のメンテナンスコストが高くなってしまいます。
屋根リフォームを行う時には、各項目の面積や距離などもしっかりと確認してください。もちろん、屋根面積などは業者によって多少の誤差があるものですが、そこまで大きく異なるものではありません。万一、他の業者が150㎡で計算しているのに、1社だけ200㎡で計算されている場合には、その面積の根拠などを確認する必要があります。
屋根工事では、1㎡あたりの施工単価は決して安くありません。例えば、屋根材の本体価格だけでも「7,000円/㎡以上」になることもありますので、10㎡の差があれば、価格にして7万円もの違いになるのです。この部分は、工事の総額に直結しますので、誤差が大きいと思う場合にはしっかりと確認しましょう。
上述したように、『一式』という表記でひとまとめにされてしまうと、「どこからどこまでやってもらえるのか?」ということが判断できなくなります。『葺き替え工事一式』のように、極端な例は少ないのですが、「既存屋根撤去工事一式」「板金工事一式」などと言った感じに、特定の項目を一式とひとまとめにしている見積書は非常に多いです。
もちろん、一式表記しているから悪徳業者というわけではないのですが、『一式』と表記されている部分に関しては、「実際何が含まれているのか?」と質問し明確にしておく必要があります。不審な点があるようであれば、きちんと詳細に分けて見積もりを再提出してもらうように依頼しましょう。
これは完全な悪徳業者の手段ですので注意しましょう。業者の中には、見積書を確認したという証で、「サインと捺印をお願いします」などと言ってくる場合があるのです。この場合、見積書と言って手渡されたのに、お客様の署名と捺印の欄が作られているといった様式になっています。つまり、見積書のふりをした契約書の体になってしまっているわけです。
こういった業者は、あなたが契約したつもりが無くても、サインと印鑑を貰っているから契約が完了していると言ってくるでしょう。実施に、高齢者を標的とした悪徳業者の手口として利用されており、この手口に引っかかって高額な工事を推し進められた…などと言う事例も多いと言われています。
見積書というものは、あくまでも工事内容や工事にかかる費用を示すものであって、お客様のサインや捺印を貰うような欄など普通ありません。したがって、『お客様確認印』みたいな欄がある見積書を提出してきた業者があれば、それだけで断るのがオススメです。
今回は、屋根工事業者を選択する時に、信頼できる業者を選ぶためにおさえておきたい見積書のチェックポイントをご紹介してきました。業者から提出される見積書に関しては、「結局のところ、総額はいくらなの?」などと、総額の安さにばかり注目する方が多いです。もちろん、お客様からすれば、できるだけ安い業者を選びたいという心理が働くのは当たり前でしょう。
しかし、見積書というのは、単に総額を確認するためだけに作られるのではなく、本来「どのような工事にいくらかかっているのか?」という工事の詳細を伝えるために作られているのです。そのため、優良業者が作る見積書というのは、それだけでどのような工事が行われるのかがある程度イメージできる物に仕上がっているのです。
見積書を見るべきポイントを知っていれば、いろいろな情報を読み取ることができるようになりますので、この記事でご紹介したポイントは是非覚えておくようにしましょう。それだけでも、悪徳業者と契約してしまうリスクがかなり低くなると考えられますよ!