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今回は、住宅のメンテナンスの中でも比較的高額な部類に入る『外壁塗装』に関して、塗装工事を行った後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにおさえておきたいポイントをご紹介します。外壁に施されている塗装に関しては、主に住宅の美観を維持するのが目的と考えている方が多いです。もちろん、外壁は建物の外観イメージに大きな影響をあたえる部分となるため、美観保持も大切な役割なのですが、実は外壁に施されている塗装は住宅内に雨水などが侵入しないよう防水機能を担っていたり、断熱・遮熱機能を担うなど、単なるデザインだけのために施されているのではないのです。
したがって、外壁塗装の劣化を感じている方で「多少見栄えは悪いけど、しばらくはこのままでいいか…」なんて考えを持ってしまうと、外壁塗装の劣化部分から雨水が侵入してしまい、外壁からの雨漏りが発生してしまう危険があるのです。一般的にですが、外壁を良い状態で保つためには、7~10年程度に1度の頻度で外壁の再塗装工事を進めなければならないと言われています。現在、戸建て住宅に住んでいる方であれば、いずれ外壁塗装が必要になる場面が来ると思いますので、中長期的なスパンで住宅のメンテナンス計画を立てておくのがオススメです。
そこでこの記事では、多くの方が定期的に必要とする外壁の再塗装に関して、その工事に失敗しないためにおさえておきたいポイントをいくつかご紹介しておきます。
それでは、外壁塗装が必要かな…と考えている方のため、実際に工事をする前に知っておきたい注意点をご紹介していきましょう。外壁塗装は、ほとんどの住宅が必要になることもあり、塗装業界に参入している業者が非常に多いです。消費者からすれば、価格競争もおきますし、選択肢がたくさんあるという点は大きなメリットになるのですが、最近では選択肢が多すぎて、おざなりに業者選定をしてしまったため、工事後に後悔する羽目になった…なんて方も多くなっています。
そもそも住宅リフォーム関係に関しては、顧客と業者がトラブルになってしまうことが多いと有名ですし、特に塗装工事のトラブルは非常に多いと言われているので注意しましょう。戸建て住宅に住んでいるのであれば、いずれ塗装工事が必要になりますので、以下に紹介する注意点はきちんと覚えておきましょう!
上述したように、外壁塗装は、施工業者が非常に多いため、本当に信頼できる業者と出会うのが意外に難しいのです。実際に、話を聞いてみた感じ「良さそうな業者だな!」と思って契約してみたところ、ネットで調べてみると相場よりもかなり高くて後悔してしまった…なんて話は珍しくないのです。そもそも塗装工事というものは、施工する住宅の面積や条件、使用する塗料など、状況によって施工内容がかなり違ってくるため、他の工事の様な『定価』というものが無く、一般の方が費用相場をつかめていないのが普通なのです。そのため、自分は知識がないからと、全てを業者にまる任せしてしまうと、不必要な工事まで含まれてしまい、総額がかなり高くなってしまう…なんて恐れもあるのです。
しかも、塗装工事は、工事完了直後は誰が工事を行ったとしてもそれなりに綺麗に見えてしまいます。したがって、多少高くてもそのまま納得して支払いを済ませてしまう人も多いのです。しかし、見えない位置で手抜きをされていた…なんてことになると、本来の耐用年数よりもかなり早く塗膜が劣化してしまい、数年でまた塗装をしなければならない…なんて危険もあるのです。
ご自宅の塗装工事を行う際には、いくら話の合う業者だったとしても、1社だけの話を聞いて契約するのはオススメできません。その業者が本当に適切な見積もりを出しているのか、最適な塗料を選定しているのか分かったものではありませんので、最低でも3社程度で相見積もりして業者選定すると良いでしょう。そして、少しでも分からないことがあれば、きちんと質問して、明確な答えを返してくれるのか?なども一つの目安にしてください。
上述したように、比較的高額な住宅リフォームである外壁塗装は、複数社から相見積もりをとるのがオススメです。相見積もりを出してもらったら、見比べしなければならないのですが、この際に「安さ」だけで選択するのはあまりオススメできません。というのも、「安さ」の理由が、グレードの低い塗料を使っているから、必要な工程を省いているからなどと言った場合、すぐにまた塗装工事をしなければならない…なんて危険もあるのです。
塗装工事の見積り書に関しては、まともな業者であれば、塗料メーカーや商品名、塗装面積など、見積り書から工事の内容がイメージできるぐらいの詳細な内容を記載してくれます。逆に言うと、詳細な内容が分からなければ見比べのしようがありませんよね。しかし、中には「外壁塗装一式」などと、ひとまとめにした合計金額だけを記載した見積りを出すような業者もあるのです。こういった業者は、見積りの時点で断った方が良いですよ。どんな工事を行うのか、どの塗料を使うのか分からないような見積書を出してくる業者が丁寧な仕事をするとは思えません。
工事見積書というのは、金額だけを確認するものではなく、「どういった作業をいくらで行ってくれるのか?」がわからなければ意味がないのです。
塗装工事は、誰が行っても施工直後は綺麗に見えるものです。しかし、下地処理が悪ければすぐに塗装剥がれが起こってしまう…、サビが浮いてきてしまう…などのトラブルが多いのも塗装工事の特徴なのです。
したがって、外壁塗装の契約を行う時には。その工事にきちんと保証がついているのかを確認し、保証がある場合でもその保証範囲や期間などがどうなっているのか、細かな部分まで確認しておかなければいけません。また「何かあれば対応するので大丈夫ですよ!」などと、口約束だけで済ませてしまうと、実際には何もしてもらえなかった…なんてことになる危険があります。業者が保証してくれるというアフターフォローの内容や期間に関しては、きちんと契約書に記載してくれるよう頼みましょう。
記載を断られるようであれば、何もしてくれないと考えなければいけません。
外壁塗装にかかる費湯は、建物の状況や施工面積が大きく関係してきます。したがって、足場や劣化状況による補修など、専門家が必要と判断する項目に関しては、消費者側で変えることが基本的にできません。
しかし、塗装工事の塗料に関しては、専門家のアドバイスのもと、消費者側の意見を反映させることも可能なのです。そして、この塗料に関しては、選択するものによって『耐用年数』や『単価』が大きく違ってくるため、ご家族のライフプランなども含めてよく検討すべきでしょう。以下に、一般的な塗料の耐用年数と1缶当たりの単価をご紹介しておきます。
このように、塗料の違いで耐用年数が倍以上違うものがありますし、費用に関しては10倍以上も違う場合があるのです。塗装工事の主役ですので、決して適当に選んで良いものではありませんよ。
塗料を機能性のあるものに変更したい方におすすめ!
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今回は、外壁塗装を検討している方に向けて、塗装工事の契約をする前におさえておきたい注意点についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、住宅の美観保持が目的と考えられている塗装工事ですが、実は外壁に防水性や断熱性など、さまざまな機能をもたらせるものなのです。新築業界で最も高いシェアを誇る窯業系サイディングに関して言えば、外壁材自体は防水性などの機能を何も持っておらず、表面に施工されている塗膜によりその機能性が全く異なってしまうのです。つまり、外壁塗装の劣化というものは、建物にとって非常に深刻なリスクになるもので、本来塗膜が劣化しきる前に計画的に再塗装を進めなければならないものなのです。
塗装工事は、訪問販売によるトラブルも多いですし、「どの業者に依頼するのか?」が工事を失敗しないためにとても重要になります。定期的に必要なメンテナンスですので、「できるだけ安い業者を」と考えるのも理解できますが、しっかりと丁寧に施工してくれる業者に依頼しなければ、数年で塗装が剥がれてしまう…など、結局損をしてしまう危険もあるのです。
まずは、業者のホームページなどで、豊富な施工実績があるのか、SNSなどで悪評がたっていないかなども参考に、信頼できる業者選びからスタートしましょう。