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『軒』のない洋風建築が人気。軒を無くしてしまうと雨漏りリスクが高くなるかも!

今回は、新築一戸建てを検討中の方に向けて、一見どうでも良さそうな住宅部位である『軒』についてご紹介していきたいと思います。

古くから日本国内で愛されてきた日本家屋は、屋根には瓦が採用されており重厚感のある独特な外観デザインの住宅がイメージできると思います。こういった日本家屋には『軒』と呼ばれる屋根から張り出している部分が存在しており、暑い夏には軒下で夕涼みをしたり、天気が不安定な日でも軒先で洗濯物が干せるなど、非常に便利な部位となるのです。しかし、この『軒』については、住んでいる人にとって雨をしのげるなど、単なる便利に使える屋根の延長として存在しているわけではありません。

最近では、瓦以外の屋根材も多く登場しているため、伝統的な日本家屋よりも洋風建築の様なスタイリッシュな住宅が増えています。こういった住宅については、『軒』の無い住宅デザインになっていることが多いのですが、実は軒の無い家にはデメリットやリスクが存在するのです。もちろん、リスクやデメリットを理解したうえで、軒をつけないという選択なのであれば良いのですが、それを知らずに住宅デザインを決める場合、将来的に困ってしまうことになりかねません。
そこでこの記事では、建物にとって『軒』がどのような役割を持っているのかご紹介していきたいと思います。

軒ってどの部分を指す?

それではまず、住宅の中で『軒』はどの部分を指しているのかについてご紹介しましょう。上述しているように、最近ではデザイン性を重視した洋風建築が増加しており『軒』が無い建物がふえています。したがって、「軒ってどの部分?」と聞かれてもどこを指しているのか分からない…という方の方が多いぐらいかもしれませんね。一昔前までであれば、日常生活上の会話にも『軒先(のきさき)』などと言った言葉が登場することも珍しくなかったように思いますが、現在ではそうでもないのです。
ここではまず『軒』がどのような部分を指しているのかをご紹介しておきます。なお、一口に軒と言っても、いくつかの部位に分かれており、名称によって部分が微妙に異なります。

  • ☑ 軒先・・・軒先は、聞いたことがあるという人が多いと思います。これは、雨樋などが取り付けられている軒の先端部分を指しています。
  • ☑ 軒下・・・名称通りの意味で、軒の下のことです。軒があることで、屋外でも雨が当たらない部分・空間のことを指しています。
  • ☑ 軒天・・・軒を下から見上げた際に見える、軒の天井のことです。屋根から突出している部分(軒)の下面とも言えます。

このように、一口に軒と言っても指す場所によってその名称が異なるのです。

軒の役割とは?

それでは、古くからある日本家屋には、屋根から突き出した『軒』が作られるのはなぜなのでしょうか?上述したように、夏の暑い日に夕涼みができることや雨が当たらない空間を作れるなど生活面のメリットが有名ですが、実はこれ以外にもいくつかのメリットが存在するのです。
以下で軒に与えられている役割を簡単にご紹介しておきましょう。

  • 外壁の保護
    まずは、外壁の保護という役割です。軒がある住宅では、外壁に直接雨水が当たりにくくなりますので、外壁を長期間良い状態で保つことができます。
  • 日差しの調整
    夏は、窓から直射日光が入るのを遮り、冬は日差しを取り込めるように設計されています。
  • 雨の吹込み防止
    軒を設置することで、窓などから雨が吹き込むのを防止してくれます。
  • 軒下に物が置ける
    軒下は、雨が当たらない空間となるので、室外機などが雨ざらしになるのを防ぐことができます。

軒には上記のような役割が存在します。同じような役割を持つ部位で『ケラバ』というものもあるのですが、これは屋根の側面に突き出した場所で雨樋が取り付けられていない部位のことです。建物にとって軒というものは、直射日光や雨水から建物が受ける影響をやわらげる効果を期待できるのです。つまり、軒があるということは、それだけ建物を長持ちさせることができるということです。

軒が無い住宅のデメリットとは?

それでは最後に、近年増加している『軒の無い住宅』となった場合、どのようなデメリットがあるのかについてご紹介しておきましょう。簡単に言うと、上述した軒を取り付けることで得られる恩恵が得られなくなるということなのですが、以下で具体的なデメリットをご紹介しておきます。

住宅の劣化が早まるリスクがある

まずは、軒がない事で、直射日光や雨が外壁に直接あたることになるため、住宅の劣化が早くなってしまう恐れがあるというデメリットです。
もちろん、軒があっても無くても、屋根や外壁というものは常に紫外線や風雨にさらされ続けていますので、徐々に劣化が進行してしまうものです。しかし、軒がある住宅となれば、直接あたる日光や雨が少なくなりますので、外壁の延命が可能になるのです。逆に言うと、木造建築などで軒が無い住宅の場合、雨が外壁に直接かかることで、表面塗装の劣化が早くなることや、大量に湿気を含んでしまうことでシロアリの繁殖を招いてしまう恐れが出てくるのです。
つまり、軒の有り無しで建物の寿命が大きく異なると考えられるのです。

雨漏りリスクが高くなる

軒の大きな役割の一つは「外壁に直接風雨が当たらないように保護する」ことだと紹介しましたね。逆に言うと、軒が無ければ外壁は風雨の影響をもろに受けるようになってしまうのです。
住宅で発生する雨漏りに関しては、屋根に何らかの問題が生じて発生するのだ…と考えている方が多いのですが、実は外壁の劣化を起因するものも非常に多いのです。例えば、外壁に防水機能を持たせるはずの塗装が劣化してしまい、水が染み込んでしまう…といったものや、コーキングの劣化から水が侵入してしまい、雨漏りにつながるというものは非常に多いのです。
そこで考えてほしいのは、軒があれば外壁に直接あたる雨が少なくなり、良好な外壁の状態を長く保てるようになるということです。外壁が劣化しにくくなれば、その分雨漏りリスクも低くなるのですが、軒が無ければ、外壁を保護できませんので、早く塗装の劣化などが生じてしまい、雨漏りする可能性が高くなってしまうのです。雨漏りは、住宅の劣化スピードを一気にはやめてしまうことにもなりますので、これについて非常に大きなデメリットと言えるでしょう。

まとめ

今回は、住宅にとって非常に重要な役割を持っている割に、その重要性が意外と見落とされがちな『軒』についてご紹介してきました。
この記事でもご紹介したように、古くからある日本家屋というものは必ずと言って良いほど『軒』が存在しており、軒があることで生活面だけでなく建物の寿命にまで好影響を与えてくれるものとなっているのです。しかし、スレート材や金属屋根の人気が高くなってきた最近では、『軒』が無い住宅というものが増加しているのです。

もちろん、住宅を軒が無いデザインとする場合には、それ相応の防水処理がなされますので、軒が無いからと言って直ちに雨漏りするようなことはありません。しかし、軒が無い住宅の場合は、外壁に直接雨水が当たりやすくなってしまうため、外壁の劣化が早まってしまうことになるのです。したがって、外壁の劣化やコーキングの劣化に気付けずにいると、雨漏りが始まってしまう…なんてことになるのです。
新築戸建て住宅を購入する際には、できるだけ納得できる住宅デザインになるようにしたいと考えるものですが、本来最も重要なのは、雨漏りなどが無く寿命の長い住宅を作る事のはずです。一度建築すれば何十年もあなたやあなたのご家族が過ごす家になるわけですので、デザインばかりを重視するのではなく、住宅の各部位が持っている役割にも注目するようにしましょう。


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