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今回は、業者に屋根塗装を依頼する前におさえておきたい、塗装工事におけるよくあるトラブル事例をご紹介したいと思います。
外壁塗装も同じですが、住宅リフォーム関連の工事の中で、特にトラブルに発展することが多いのが塗装工事です。一般の人からすれば、ペンキを塗り替えるだけなのに、なぜトラブルに発展するの?などと疑問に思ってしまうかもしれませんね。
しかし、屋根や外壁の塗装というものは、建物の外観イメージに大きな影響をあたえるものですので、塗装工事が終わってから思っていたイメージとは異なる…などといったトラブルも意外と少なくありません。他にも、単に塗料を塗っているだけに見えますが、塗装面を綺麗にしたうえで3回塗りをしなければ、本来塗料が持つ強度を得られないなど、意外と作業工程が多い工事でもあるのです。特に、この作業工程のどこかで手抜きをされてしまうと、工事完了直後には綺麗に仕上がっているように見えても、本来の耐用年数よりもかなり早く塗膜が剥がれてしまう…なんてことになるのです。
こういった事もあり、塗装工事を行う際には、トラブルにならないよう業者選びを慎重に行わなければいけないのです。そこでこの記事では、屋根の塗装工事でよくあるトラブルの種類をご紹介します。
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屋根の中でも、金属屋根やスレート屋根などは定期的な再塗装工事が必要になります。特にスレート屋根の場合、表面に施される塗装によってさまざまな機能が得られますので、塗膜の劣化を放置してしまうと、雨漏りなどを引き起こしてしまう原因になるのです。一般的には約10年程度に1度の頻度で塗装工事を行うものとされていますので、スレート屋根を採用する場合には、中長期的なメンテナンス計画を立てておきましょう。
それでは、屋根の塗装工事を行う場合、どういったトラブルが考えられるのでしょうか?以下で見ていきましょう。
塗装工事を行う前には、きちんと色見本などを見せてもらい、住宅デザインに馴染むかを検討します。しかし、実際に塗装工事を進めてみると、打ち合わせ時に思っていたイメージと違う仕上がりになってしまった…なんてことも珍しくないのです。色見本で見た限りは良く馴染むと考えていたものの、実際に塗装してみると質感が他の場所と異なり、色が浮いて見えるといったパターンですね。
この場合、あなたが業者に指定した色に間違いないのであれば、業者の施工ミスではありませんので、修正したい場合には追加費用が必要になります。しかし、指定した色とは全く異なる色に仕上がっている…という場合には、打合せ記録などをもとに、塗りなおしを指示しましょう。拒否されてしまう場合には、弁護士などに相談する必要があります。
通常、屋根塗装に使用される塗料は、外壁に使用されるものよりも耐用年数が長いものが多いです。というのも、屋根は紫外線や風雨の影響を常に受け続ける場所ですので、住宅の中でも特に劣化が早くなってしまうのです。したがって、外壁の塗装スパンと合わせるために、ワンランク上のグレードを使用することが多いです。
しかし、時には塗装工事を行ってから、耐用年数よりもかなり早く塗装の剥がれが生じてしまう…なんてことがあります。場合によっては、数カ月で塗膜が剥がれてしまった…なんて事例もあるのです。塗装工事を行って、すぐに塗膜の剥がれが生じた場合には、以下の3つの原因が考えられます。
塗装工事を行ったのに、本来の耐用年数よりもかなり早く剥がれてしまう…というのは、ほとんどの場合業者の施工ミスか手抜き工事です。こういった事を防ぐためには、塗装工事完了後に、しっかりと工程ごとに写真を撮ってもらい報告するように指示しておくと良いでしょう。また、塗装工事には工事保証がありますので、保証期間内であれば塗装のやり直しを指示しましょう。
ちなみに、金属屋根の場合、既存屋根面のサビの処理などがきちんとなされていない場合、塗装工事完了後すぐにサビが浮いてくる…なんてこともあります。この場合、サビによる塗装剥がれが保証外になってしまっているパターンがありますので、契約時にきちんと確認しましょう。
塗装完了後の確認時に、色ムラや塗り忘れを見つけるというパターンもあります。この場合、その場で修正を指示しましょう。
塗装の塗りムラに関しては、引き渡し時の確認をしっかりとすることで後々のトラブルを防ぐことが可能ですので、慎重に確認を行いましょう。なお、塗装の色ムラは、本来3回塗りが必要なのに、2回塗りしか行っていない…なんて場合が多いです。したがって、本当に3回塗りを行っているのか、写真などで報告させましょう。万一、手抜き工事が発覚した場合には、塗装のやり直しを指示しましょう。
塗装工事で注意が必要なのは、業者とのトラブル以外にも、近隣住民とトラブルが発生してしまう危険がある点です。
屋根や外壁の塗装を行う場合、工事に使用する塗料のにおいで近隣トラブルが発生する場合があります。稀にですが、ニオイによって気分が悪くなったなどと、訴えられたなどと言うこともあるそうです。他にも、工事の際に発生する音によって騒音トラブルが生じてしまうことも考えられます。
塗装工事においては、塗料のにおいや工事の音などを完全になくすことは不可能です。したがって、工事の理解を頂くためにも、屋根塗装を実際に行う前に、きちんと近隣への挨拶や事情説明を行っておきましょう。塗装工事に関しては、どの住宅でも必要になることですので、きちんと近隣への配慮をすることで、クレームなどを抑えることが可能です。
工事を依頼する業者を間違ってしまった場合、業者の行動で近隣トラブルが発生することがあります。例えば、工事車両を狭い車道に止めて、一般車の通行を妨げる、タバコやゴミを周辺にポイ捨てしてしまいトラブルになるなんてケースがあります。
こういったクレームを受けた際には。速やかに業者に報告し、そういった行為をやめてもらうようにしましょう。なお、しっかりした優良業者に工事を依頼した場合、このような状況に陥ることはありませんので、業者選びを慎重に行うようにしましょう。例えば、価格の安さなどに注目して業者を決めるのではなく、業者の評判などをインターネットでしっかりと調べた上で契約するなど、対策はいくらでもあります。
今回は、住宅リフォームの中でも特にトラブルが多いと言われる塗装工事のトラブル事例をご紹介してきました。屋根塗装に関しては、使用している屋根材によっては必要ない場合もあるのですが、現在新築業界でスレート屋根が主流となっていることから、定期的な再塗装工事が必要という住宅が増加しているのです。上述したように、スレート屋根というものは、表面に施されている塗装によって防水や断熱、遮熱などの機能性を得ているため、塗装が劣化してしまうと、さまざまな問題が生じてしまうのです。
しかし、屋根塗装が必要不可欠な工事だからと言って、しっかりと検討もせずにテキトーに施工業者を決めた場合には、手抜き工事をされてしまい、後々トラブルに発展してしまう危険があるのです。特に、屋根の塗装に関しては、外壁塗装とは異なり屋根に関する知識も必要になるため、しっかりと施工実績を持っている業者なのか確認してから依頼するようにしましょう。また、業者が提出してくる見積書に関しても、しっかりと内容を確認し、不明な点があれば理解できるまで説明してもらうようにしましょう。